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 「新☆エネルギーコンテスト参加して」

東北学院大学 工学部 機械知能工学科 4年 只野 倫一

地球温暖化が懸念されている昨今,新しいエネルギーの有効利用が問題解決策の一つとして注目されている.今後,太陽光・風力・水力などの従来の再生可能エネルギー利用の普及に加え,新しいエネルギー利用技術の開発が重要な課題となる.
JSME技術と社会部門が主催する新☆エネルギーコンテストは,大学・高専学生ならびに高校生が新しいエネルギーの有効利用方法を提案する場となっている.本年度,私は東日本大震災の経験を背景に「振動エネルギーを有効活用する発電装置」を提案した.コンテストでは,アイディアの実演やプレゼンテーションを通じて,参加者に自分のアイディアを伝えることが必要になる.このような経験が少ない私は不安に押し潰されそうになったが,家族や先生,友人など多くの方に励まされて,コンテスト当日は自信を持って挑むことができた.その結果,内藤工業所賞を受賞し,私自身の自信に繋がったことはもちろん,とても有意義な経験となった.
私は,新☆エネルギーコンテストへの参加を通じて,自分一人の力だけで物事を成し遂げることの難しさを痛感した.今回の受賞は,私自身の力だけではなく,支えてくれた多くの方の存在が何よりも大きかった.今回の内藤工業所賞と自信を与えてくれた方への感謝の気持ちを忘れず,今後の学生生活を過ごしていきたい.これから社会人となる私が,周りの人への感謝の気持ちを学ぶ良い機会になったものと感じる.
最後に,私達のような若い世代が今後の日本あるいは世界を支えていく存在となるために,今回の新☆エネルギーコンテストのような場で様々な意見を積極的に提案し,未来の地球ならびに社会生活に貢献していかなければならないと考える.



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