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エコノパワー研究会

東北学院大学 工学部 機械知能工学科 4年
鈴木 健人

 私はエコノパワー研究会というサークルに所属していました。秋田で行われるソーラーバイシクルレースという競技に出場するための車輌を製作しました。もともとエコノパワー研究会は10年ほど前に活動を休止していたサークルでしたが、何か物づくりをするようなサークルを作りたいと思い学生課に相談したところ、復活させないかと提案され活動を再開させることになりました。そのため、それまでの技術の引継ぎや知識も全く無い完全にゼロからのスタートでした。製作はうまくいかないことばかりあり、さらに期末試験と大会の開催日が近いこともあり試験が近づくと車輌製作と試験勉強でいやになることも多くありました。初めての大会出場は不具合だらけでなんとか動くという状況でした。大会はあいにくの台風で中止になりましたが、内心ほっとしたところもありました。大会は中止になりましたが、後日技術賞を頂きました。翌年は前年の失敗を踏まえ、多くの部品を作り直しました。しかし、前年とは別の不具合が発生し他チームから遅れてのスタートとなりました。スタート後ライダーが転倒して車輌が破損し棄権となってしまい、ついに完走することができませんでした。
 エコノパワー研究会の活動を再開させてから技術に関することや、それ以外の点においても非常に多くの困難や問題に直面しました。私がエコノパワー研究会を再開させた際には部員は10名ほどで、メンバーの多くは自転車のパンク修理も自分でやったことがないという状況でした。私は高校までは積極的に部活に励むようなタイプではなかったため、何も無い状態のエコノパワー研究会を率いていけるのか不安しかありませんでした。製作では意見が合わずにメンバーと衝突することもよくありました。しかし、お互いに意見し合うほうが早く問題が解決することや、また、気づかなかった問題を見つけられることなどもありました。エコノパワー研究会では貴重な経験をすることができました。



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