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大学院生

日本大学大学院 工学研究科 機械工学専攻 博士課程前期2年
相澤由香利

 「大学院生って何しているの?」と親を始め、親戚や友人によく聞かれる。そして、研究を行っていると言い、研究テーマを伝えても今一つ分かってもらえず、「それは本当にこれから使われるの?」などと言われてしまう始末。良く考えてみれば、研究者は日に当たらない影の存在だということに気が付いた。現在、生活をする上で必要不可欠となっているPC、スマートフォン、車などの製品を開発した世界の偉人達も当時、周りの人たちに私のように言われていた人も少なくないと思う。

 研究を始めてもうすぐ3年が経とうとしている。一つのことに関して徹底的に調べ、理解し追及したことはこれまでなかった。そのため、研究を通して経験したことは初めてのことばかりだった。例えば学会の発表、後輩の指導はもちろんだが、院生会での司会進行やボランティア活動など研究とは直接関係ないことも経験した。振り返ってみると学部生の時は授業などの学業に関して学ばされているという受け身の状態であったが、院生になると自分で考えることがメインとなり自ら学ぼうとするため、心境も変わった。実験は成功するよりも失敗することが多く学部生の頃は実験を始める前からまたどうせ失敗だろうと思いながらやっていた。しかし、今では最初からできないと決めつけることは決してなく、例え失敗したとしてもなぜそうなったのかと考え、失敗した実験を観察するようになっていた。また、休みの日や実家に帰省している時でも気が付くと何気ない製品を見てこれはどういう仕組みで動いているのだろうと考えている自分がいた。実際、研究を行ったことで、生活に欠かせない製品も材料や寸法を決めるために何度も実験を行い試行錯誤で作られていることがよく分かった。

 6年間あった大学生活も残り数カ月となってしまったが、これが終わりではない。これからは社会人になる。大学時代で学んだことや経験したことも多かったがそれと同じくらいプレゼン力や英語などの自分に足りない所も見つけられた。社会人になったらその足りない部分を補うために、社会人になっても勉強することばかりだろう。しかし、大学院に行ったことが無駄にならないように学んだことを生かして社会で活躍したいと思う。




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