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犬を飼うということ

東北大学大学院 工学研究科 修士1年
片柳 豪太

 私の実家では幼少期から犬を飼っていました.私は犬が大好きで眺めているだけでも幸せでした.しかし,何年か前に死んでしまいました.このようなことは多くの方が経験されていることではあると思いますが,犬を飼っていて感じたことを書こうと思います.

 イギリスのことわざには,子供が生まれたら犬を飼いなさい,とあるとインターネットで見かけました.その中に犬は自らの死をもって命の大切さを教えるとあります.このことわざを初めて見たのは犬が死んでしまった後だったので,非常に感動しました.子供の頃は家に犬がいることは当たり前だったので,失って初めていかに大切な存在であったかに気がつきました.実家に帰省した時,未だに犬がいた頃を思い出して悲しい気分になることがよくあります.イギリスのことわざ通り,私は愛犬の死をもってその大切さを学ぶことができたのだと思います.

 愛犬との別れという悲しい経験をしましたが,私はまた犬を飼おうと心に決めています.犬と過ごした幸せな時間を忘れることはできませんし,また味わいたいと思っています.共に過ごせる時間に限りがあることを意識して大切にしようと思います.




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