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住めば都

山形大学 工学部機械システム工学科 4年
松影 良太

 大学に入ってはじめて親元を離れて一人暮らしをはじめた.実家が愛知県なので環境の違いに戸惑い初めはホームシックになったが,徐々に山形に慣れ一人暮らしの方が楽しくなってきた.山形県の第一印象は雪がすごいということ.実家の愛知県では経験できないような冬の生活をおくることになった.雪靴というものを知らず普通のスニーカーで過ごしひどい目をみた経験も今ではよき思い出である.この雪は悪いことばかりではない.車ですこし行くだけでスキー場に行くこともでき,大学に入って初めてスキーやボードの経験も出来た.日帰りで気軽にスキー場に行くことができるのもなかなかできないことだと思う.

 また,山形県で忘れてはならないのが日本酒だ.私は酒蔵で1年ほどアルバイトをしたことで,日本酒の奥深さなど知った.日本酒にもいろいろな種類がある.私のバイトしていた酒蔵は30種類ほどあり,それぞれ味も香りも違って驚きだった.居酒屋でいろいろな銘柄の日本酒を飲むことが今では楽しみになっている.杯を重ねるごとに味は分からなくなるが・・・.これからは日本全国の地酒を飲み比べていくのが楽しみである.酒蔵の資料館の館内ガイドもバイトの仕事で,全国からの観光客や外国人を相手にガイドをする機会があり,いろんな人と触れ合うことも出来た.常連のお客さんの温かみにも触れ,山形県が好きになった.

 今は,4年生になって研究に没頭している.研究は難しく大変なことも多々あるが,とてもおもしろい.もうすぐ学会発表もあり忙しい毎日を送っている.初めての学会なので準備を怠らず精一杯臨みたいと思う.

 山形大学を卒業した後は,山形大学院理工学部に入学することが決まっている.あと2年間,山形県で様々な経験をして実りある大学生活をおくっていきたい.



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