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「トビタテ!留学JAPAN」ニュージーランド、オーストラリアでの海外研究研修報告

八戸工業高等専門学校 専攻科機械システムデザインコース 1年
小笠原直人

 こんにちは。私は八戸高専専攻科1年の小笠原直人と申します。この度、電子コンパス執筆の機会を頂いたため、海外研修の近況報告を書きだしていきたいと思います。
 現在、私はニュージーランド、オーストラリアで約半年間の海外研修を行っています。ニュージーランドでの研修は高専とポリテクニックの提携留学であり、オーストラリアでの研修は文部科学省主催の「トビタテ!留学JAPAN」奨学金制度を利用した留学になります。一か月が経過し、ニュージーランドからオーストラリアへの移動中での執筆となります。
 私のニュージーランドでの研修は、言葉では表せられないほどの素晴らしい経験となりました。南島、ダニーデンに位置するオタゴポリテクニックで、電動カートの低重心化をテーマに、プロジェクトのコンセプトの構想、製図、試作、製作と一連の流れを英語環境の中で行わせていただきました。SolidWorks、AutoCADの知識はもちろん、溶接やボール盤での加工など、高専で学んだ知識を十分に活用し、添付した画像の電動カートを製作することができました。高専で学んだ知識、技能を海外で活かしたことで得られる自信は大きかったと感じると同時に、英語を用いる中、自分のリクエストが伝わらなかったり、プロジェクトを論理的に計画する能力が足りなかったり、設計において寸法公差を書き忘れてしまったりと、多々後悔する面もありました。この研修で、プロジェクトの計画を事前に入念に議論する大切さ、プロジェクトに取り掛かる前の事前情報採集の大切さなど、エンジニアに必要な能力を大きく養えたと実感しております。
 本日からは、オーストラリア国立大学へ向かい、熱伝達の研究を4か月間行います。オーストラリア国立大学での目標は、「熱流体の知識の習得」「大学での最先端研究に触れる」「英語を用いた論理的な計画能力を身に着ける」ことの3つと考えています。支援を頂いている「トビタテ!留学JAPAN」奨学金制度は自分の夢へと繋がる実践活動を含む留学を官民協働の返済不要の奨学金で支援していただける制度です。奨学金取得に関わってくださった方々、相談に乗って下さった先生方、支援して下さる皆様により良い報告ができるよう、また高専生の留学推進ができるよう、全力をもって研究に取り組んでいきたいと思います。




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