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私と機械工学

東北学院大学工学部 機械知能工学科
布施 観

 私が人生で最初に機械の構造に対して興味が湧いたのは小学3年生の時に手に入れた飛行機のラジコンでした。しかしラジコンは初めて飛ばした日に壊してしまいましたが、それよりも私の興味はラジコンの中身がどうなっているか知りたいという気持ちでした。 ラジコンが壊れた次の日、早速自分の手でハサミを持ちラジコンを解体してみました。ラジコンの中身は簡単な構造であり、モーターとバッテリーがあり、ラジコンの操作を受け取るアンテナがあり、それらを制御する電子基板が入っていました。そのラジコンを解体し終わった時、私はなんとも言えない興奮と不思議な魅力のある機械の虜になってしまいました。それから様々な経験を積んだ私は高校生になる頃には自然と理系の道を進んでいました。


 そして高校3年生の夏休みに初めて東北学院大学と出会いました。友人の誘いで東北学院大学のオープンキャンパスに参加し、様々な研究室や実験を見学していました。その時私は初めて大学という雰囲気を味わうと同時に様々な技術や知識がある展示物に興味津々でした。特にオープンキャンパスの中で一番印象に残っているは熊谷正朗先生による模擬授業でした。熊谷先生の模擬授業を受け、ロボットや現代機械についての知識を学びました。そんな模擬授業や実験室を見学した私は機械についてもっと知識を深めたい、学びたいと思うようになりました。こうして私は東北学院大学の機械知能工学科に入学する事を決意しました。 


 無事大学には入学できましたが、その後の学生生活はとても大変な日々でした。大学1年生では基礎的な知識を勉強しましたが、同時に自分自身の実力の無さを感じました。特に高校時代の勉強が全然足りないと感じ、また友人達との学力の差を感じました。しかし、その不足を補うべく日々勉強に努めました。2年生では少しだけ大学生活に慣れ親しみ、過ごしやすくなりました。より勉学の時間を設ける為にも大学の近くにアパートを借り一人暮らしも始めました。その努力の甲斐あってか勉強に向かう姿勢が少し変わった気がしました。3年生にもなると専門的な知識を学ぶ為にもより時間が必要になりましたが、それと同時に自分の興味のある事を学ぶ時間が増えました。 

 大学最後の年である4年生となった今ではとても充足感のある大学生活を送っています。特に4年生にもなると必修である授業も無く、自分が関心のある事を学び、そして卒業に向けて卒業研究の為に時間を費やすようになりました。また、卒業研究を行う場として斎藤修先生の下、研究室に所属し室長の役職につきました。室長として研究室のメンバーと交流を深めながらも卒業研究に精を出していました。その傍ら自分の卒業後は就職し社会に出たいと考えていた為、就職活動を行い、1人の技術者として今後社会で活躍する為にも努力をしました。その結果が実り、就職も決まりました。東北学院大学に入学してからあっという間の4年間でありましたが、その4年間はとても濃密で本当にかけがない物でした。東北学院大学では様々な知識を学び、そしてそれを自分の人生においてどう活用していくべきか等を学びました。これからの人生においてもその精神を忘れること無く常に学び続け、活用していく様に努めたいと思います。







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