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2016年度「屋外プール」について

鶴岡工業高等専門学校 機械工学科 5年
竹内 稜星

 電子コンパスの原稿を頼まれ、参考にしようと本機関紙のホームページを見てみた。そこには、私が生まれる前から、多くの学生が様々なことについて執筆しており感慨深く感じた。  その中の一つに、名前を知っている先輩のものがあった。2016年度の屋外プールと題されたものだ。その文章の筆者は、私と同じ学科の二つ上の先輩で、私も水泳部に所属していたため部活動の先輩でもある。先輩は、とても行動力が高く好奇心旺盛で、人と関わることがとても好きな人だった。そのおかげで私も様々な体験をすることができた。多分、課外活動のほとんどはこの先輩にお世話になっただろう。ありがとうございました。

 そんな先輩の文章の中には、思い当たる点がいくつかあった。 一つ目は、屋外プールの排水管についての件である。私もその噂は知っているのだが、それを知ったのは先輩のゲームを見ているときだった。先輩は、マインクラフトというゲームをしていたのだが、その中で屋外プールを模したものつくり、排水管を噂通りのものにしていた。そして、私たち後輩に疑いようのない事実のようにそれを教えてくれた。  二つ目については、下記の先輩の文の一部抜粋を見てほしい。



入学してすぐのことです。春に屋外プールの掃除を行いました。それまでの先輩方はそれはもう天使かと思うほど優しく接してくれていました。しかし、掃除が始まるとそれは一変しました。汚れを落とすためのホースで私たち1年生を狙ってくるのです。先輩達は全身水浸しの私たちを見て笑っておりました。あの時の笑顔は忘れることができません。

 この文については、言うまでもない。歴史は繰り返されるのだ。だが、残念なことにこの屋外プールは取り壊されてしまったため、私たちの学年は後輩達にやっていない。この伝統を受け継げないことを非常に残念に思う。

 そんな先輩をもった私だが、同じ学年の部員もなかなか話題性あふれるやつばかりだった。例えば一年に入学して間もないとき、新入部員のS君は、同じ新入部員のT君を、冬を越したまだ洗ってないプールに突き落としてしまったのである。それを私は近くで見ていた。T君がS君に「落とせるものなら落としてみろよ」と挑発したら、S君は持っていた長い棒で本当に落としてしまったのである。あのときのT君の必死に棒につかまる顔は今でも思い出せる。 

 一年のときにはこんな馬鹿げたことをやっていた私たちだが、もうそろそろ卒業である。五年になるまでにいろいろあったが、五人揃って卒業できそうなのでうれしく思う。 








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