目次へ戻る   

ISTS2018.タイで行われた国際セミナーに関する報告

鶴岡工業高等専門学校 生産システム工学専攻 機械・制御コース 2年
金内慎志

 全国の高専生を対象にした国際セミナーISTS2018に参加させて頂いたので、その報告を書きだしていきたいと思います。 

 ISTS2018とは、「持続可能な社会構築への貢献のための科学技術」をテーマに、学生のグローバルリーダーシップの育成を目的としたイベントです。多国籍学生からなる少人数ワークショップを通して、グローバルリーダーに不可欠なグローバルコミュニケーション能力の向上、国際感覚の涵養に貢献するために開催されています。 

 今回私がこのイベントに参加した目的は、初対面で尚且つ言語も異なるような人とのワークショップの体験です。いままで海外経験もなく、初対面の人との協同作業はしたことがなかったため、自身のレベルアップに繋がると考えました。結果として、自身の至らなさの再確認、英語学習のモチベーション向上、コミュニケーション能力の向上ができたと感じています。 

 ISTS2018では、初めに企業が課題を出します。それに対して、4〜5人で構成されたグループで解決策を練り、解決するための製品を作っていきます。期限は5日程度であるため、素早い行動も必要となります。そこで、自身の英語力の低さを痛感しました。解決策を練るためには各々が考え付く案を次々に出していく必要があります。また、出てきた案に対する評価などもスムーズに行う必要があります。そのため、円滑なコミュニケーションは重要な要素でした。私の低い英語力では、相手の意見を理解できたとしても、それに対する反応を分かりやすく伝えることが出来ませんでした。自身の意見を相手に伝えられないのが如何に苦しい事なのかを感じました。しかし、グループの仲間は優しく、私の拙い英語を繰り返し聞き返してくれたり、翻訳ソフトを介して意思疎通を図ろうとしてくれるなど、嫌な顔一つせずに様々努力してくれました。それにより、コミュニケーションを取ることの楽しさを感じ、自分からコミュニケーションを取ろうとするようになりました。日本に帰ってきた今、私は英語を学びなおし、他国の人とのコミュニケーションを翻訳ソフトに頼らず行うことが目標です。現代、翻訳ソフトが改良され、英語学習への意欲が失われつつありました。しかしISTS2018を終えた今、自身の声でコミュニケーションを取れることの大切さを理解できたため、英語学習を頑張りたいと感じています。







目次へ戻る