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私の誕生日

東北大学大学院 工学研究科 修士 1 年
高橋航太

私の誕生日、それは、4月である。
4月と言えば、春。そう、出会いの春である。

小学校の頃、新しいクラス、新しい友達、新しい先生、まるで生まれ変わったかのように、心が新鮮な気持ちでいっぱいだった。

そんな誰もが楽しい春。

しかし、春が来ると、少しだけ寂しい気持ちになるときがある。
それが誕生日である。

4月17日。
私の誕生日である。

想像してみてほしい。

新しいクラスになり、2週間程度。
段々と友達と仲良くなってきたものの、本来の自分をまださらけ出せていない時期。誕生日パーティーなど開かれるほどの関係は築けてはいない。

そんな時期に、友人が
「こうたくん、誕生日いつ?」
と言う。私は、
「今日だよ。」
答える。
すると、友人はこう言う。
「あ、おめでとう。」

薄い。誕生日に対するリアクションが薄い。

私は、誕生日が祝われないことが寂しいとは思っていない。
一応、誕生日を祝われることの方が寂しいと思うのである。

仙台はまだ冬で、春が待ち遠しいが、少し春が来てほしくないなと思ってしまう今日この頃である。







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