No.11−116  講習会 とことんわかる自動車のモデリングと制御2011
(
交通・物流部門 企画)

協賛:計測自動制御学会,自動車技術会,システム制御情報学会,精密工学会,電気学会,電子情報通信学会,日本工学会,日本シミュレーション学会,日本ファジィ学会,日本フルードパワーシステム学会

開催日20111117() 9.30-17.50

会 場:日本機械学会 会議室
[
東京都新宿区信濃町35番地 信濃町煉瓦館5階/電話:(03)5360-3500
JR
総武線「信濃町駅」駅前(徒歩1分)]

 

趣 旨:東日本大震災による未曾有の被害に見舞われた昨今において,自動車や交通環境のみならず,産業機械の安全・安心を確保するための信頼性はますます問われており,その考え方を確立することはとても重要となっています.そこで本年の講習会においては,自動車のモデリングと制御を中心とした講演だけでなく,信頼性に関するトピックも取り上げます.さらにモデリングと制御に関しても,学術的理論の展開から製品事例の紹介まで,学術・自動車産業の最先端の成果を各方面の講師よりわかりやすく説明していただきます.

 

題目と講師
9.30-9.35
/開会の辞
第2技術委員会委員長 相馬 仁(名城大学 理工学部)

 

(1)9.35-10.35/失敗学に学ぶ−ソフトウェアは複雑設計になって学びにくい

東京大学 大学院工学系研究科 教授 中尾 政之

どうしてソフトウェアに失敗学が根付かないのだろうか.でもよく考えれば当たり前である.失敗しても人が死なないからである.原発や飛行機とは訳が違う.それだから,設計者は新しいバージョンに飛びつき,また失敗する.顧客も設計変更は当然とばかりに,新しい要求を盛り込ませる.当然,複雑設計になるが,その元の原因は人が死なず,刑事訴訟にならないからであろう.ハードウェアに比べて,失敗を軽視するソフトウェアの特徴が理解できると思う.

 

(2)10.45-11.45/自動車のモデルベースト制御

慶應義塾大学 理工学部物理情報工学科 教授 足立 修一

モデルに基づく制御(モデルベースト制御)の進展について概観する。その中で、近年注目を集めているモデル予測制御(Model Predictive Control:MPC)について簡単に解説する。そして、ディーゼルエンジンにおける吸気ガス状態をモデル予測制御により多変数制御した実例を紹介し、実車実験でよい制御性能が得られたことを述べる。

 

(3)13.15-14.15/エネルギー最適制御理論 -車両運動制御への適用とその発展性について-

東京工業大学 イノベーション研究推進体 特任教授 福島 直人

非線形システムの実時間最適制御が現実味を帯びてきている.本講習会では,新しい枠組みに基づくエネルギー最適制御理論を紹介し,なぜ実時間最適制御則が導出できるのかを明らかにし,ステアバイワイヤーシステム(SBW)への適用事例を紹介する.本理論はエネルギーの流れを最適に制御する理論なので動力システムへの適用は有効性も大きいが,さらには変分原理に立脚した深みのある制御則,あるいは常識を超えた創発的制御則が導出される可能性があることを示す.

 

(4)14.25-15.25/操舵系のモデリングと電動パワーステアリングの制御

トヨタ自動車株式会社 第2シャシー開発部 久代 育生

操舵トルク入力による車両運動の特性から、操舵系のモデリングを通して、摩擦要素とりわけ弾性摩擦の働きを述べ、準静的な切り込み操舵による車両応答への寄与を明らかにする。またトルクのサイン入力に対す車両応答特性から、車両運動の動特性が操舵系に与える影響を解析し、操舵系と車両系との連成について解説する。さらに車両運動の動特性を補償する電動パワーステアリングの制御を簡単なモデルから導出し、その効果を示す。

 

(5)15.35-16.35/マツダ・スカイアクティブについて

マツダ株式会社 PT開発本部 主査 原田 靖裕

車両システムは,複雑,巨大化しつつ,高度な機能を実現してきた.その進化は今後ますます加速するであろう.このような高度なモノづくりを短期間で成し遂げるには,モデルベース開発が必要不可欠となってきている.SKYACTIV の開発事例を引用しながら,モデルベース開発で目指したこと,実現できたことを紹介する.

SKYACTIV-G の開発に当たり, エンジン制御も基本から見直して一新した.具体的には, 超高圧縮比を使い切るための異常燃焼検出・抑制制御, や「走る歓び」を実現するための駆動力制御などであり,これらについて解説する.

 

(6)16.45-17.45/スバル・アイサイトについて

 富士重工業株式会社 スバル技術本部 主査 関口 守

 

17.45-17.50/閉会の辞
第2技術委員会幹事 白土 良太(日産自動車(株) 総合研究所研究企画部)

 

定 員70名,申込先着順により定員になり次第締切ります.

聴講料:会員および協賛団体会員15,000円(学生員3,000円),会員外25,000円(一般学生4,000円).いずれも,教材1冊分,昼食弁当代金を含みます.開催日の10日前までに聴講料が着金するようにお申し込み下さい.以降は定員に余裕がある場合のみ当日受付をいたします.聴講券発券後は取り消しのお申し出がありましても聴講料は返金できませんのでご注意願います.

教 材:教材のみご希望の場合の方,または聴講者で教材を余分にご希望の方は.1冊につき会員2,000円,会員外3,000円で頒布いたしますので,開催前に代金を添えて予約申込み下さい.講習会終了後に発送いたします.

申込方法:申込者1名につき,本会所定の行事申込書1枚(コピー可)に,必要事項を記入し,代金を添えてお申込み下さい.
http://www.jsme.or.jp/kousyu2.htmよりオンライン申し込み,またはhttp://www.jsme.or.jp/gyosan0.htmより行事申込書のダウンロードも可能です.
(
担当職員 大黒 卓)