イブニングセミナー(第118回)

(技術と社会部門企画)


開 催 日: 2009年7月29日(水)18.00〜20.00
会   場: 早稲田大学理工学部(大久保キャンバス) 55号館2階第3会議室
[東京都新宿区大久保3-4-1/電話(03)5286-3000
地下鉄副都心線「西早稲田」駅となり, JR「高田馬場」駅戸山口下車徒歩12分, 都バス(高71)九段下行「都立障害者センター」下車徒歩1分, →早稲田大学キャンパス案内図(早稲田大学のホームページ)

趣   旨:

 技術はいま,資源,環境問題をはじめ,巨大化とブラックボックス化による人間疎外の傾向に関して多くの批判にさらされている.技術が受け入れられて発展するのも,拒絶され衰微するのも,また技術者の社会的地位のあり方も社会との深い関わりの中にあることは明らかである.我々が新しい時代を担う責任ある技術者であろうとするならば,人間についての深い洞察を持つとともに,社会の動きを正しく見極めなければならない.技術と人間,技術と社会の関わりについて現状を理解し,将来を展望することを目的とする.

テーマ
および講師:

「臨床美術を体感する」

【臨床美術とは】http://www.arttherapy.gr.jp/about.html
 臨床美術は,創作活動を通じた右脳活性化によって認知症の症状を改善することを目的として,1996年に実践研究がスタートしました.現在では,介護予防事業など認知症の予防,発達が気になる子どもへのケア,総合的な学習の授業など多方面で取り入れられ,多忙なビジネスマンの間でも注目されています.
 臨床美術は主に認知症高齢者,MCI(いわゆる前認知症の人),心に問題を抱えた子どもや発達が気になる子どもを対象に実施されています.
 認知症ケアの臨床においては,「1.医師による診断と内服加療」「2.臨床美術士による認知リハビリテーションとしての芸術活動」「3.ファミリーサポーターによる介護者の精神的支援」の3点を柱とする包括的ケアとして確立しており,医療・美術・福祉の壁を越えたアプローチが特色であり,アートセラピーの先進国にも例を見ない先駆的な取り組みといえます. 【臨床美術と右脳活性化】
 右脳の活性化は認知症の予防,リハビリだけでなく,近年では感覚的思考を研ぎ澄まし,ひらめきをもたらすことが期待され,一般の皆さんからも注目されています.右脳活性化には視覚的,直感的な作業や芸術活動が効果的だということも知られています.しかし,ただ絵を描けば右脳が活性化するわけではありません.
 偉大な美術家の中には「創作する際に普段とはちがうものの見方をする」と言う人がいます.これを脳科学を用いて理論付けたのがBettyEdwards(米)の研究です.BettyEdwardsは「ほとんどの人は左脳を使って絵を描いている」「右脳を使って描かせることにより才能とは関係なく,急速に絵が描ける」と説明しています.
 臨床美術はこの理論を取り入れ,美術の手法から特に右脳を活性化させるものを選び,さらに五感を刺激する働きかけにより「感性の脳」ともいわれる右脳を活性化していきます.

 

講師: 蜂谷和郎(彫刻家・日本臨床美術協会理事)

定   員: 40名
参 加 費: 会員1000円(学生無料),非会員1500円(学生非会員500円)
(当日会場にて受け付けます)
申込み方法: 「イブニングセミナー(第118回)申込み」と題記し,(1)会員資格(会員番号),(2)氏名,(3)勤務先・所属,(4)連絡先(郵便番号・住所・電話番号・E-mailアドレス)を明記の上,E-mailまたはFAXにて下記までお申し込みください.
なお,当日会場でも申込みを受付けます.
申込先

日本機械学会(担当職員 井上 理)E-mail:inoue@jsme.or.jp ,FAX. 03-5360-3508

<懇親会> 高田馬場駅前の土風炉(とふろ)にて、講師を囲んで懇親会を行います。
(会費\3,000程度)
問合せ先: 〒150-8677 東京都渋谷区恵比寿2-27-10 日機装第2別館
日機装(株)流体技術カンパニー
 小西義昭
TEL:03-3443-3728  FAX:03-3444-2403
E-mail:y.konishi@nikkiso.co.jp


都立産業技術高専
 吉田喜一
TEL:03-3801-0146 ex.544
E-mail:kyoshida@kouku-k.ac.jp

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