技術はいま，資源，環境問題をはじめ，巨大化とブラックボックス化による人間疎外の傾向に関して多くの批判にさらされている．技術が受け入れられて発展するのも，拒絶され衰微するのも，また技術者の社会的地位のあり方も社会との深い関わりの中にあることは明らかである．我々が新しい時代を担う責任ある技術者であろうとするならば，人間についての深い洞察を持つとともに，社会の動きを正しく見極めなければならない．技術と人間，技術と社会の関わりについて現状を理解し，将来を展望することを目的とする．

博物館を１人で創った男

　一般に博物館を創設する場合は、先ず、どのような目的を持つ博物館を作るかが明確に示されていて、その目的を具現化するために多数の人々が関わるのが一般的である。
　しかし、これから紹介する日本工業大学工業技術博物館（本館、別館、機関車庫よりなり総面積：４０７５�u、展示品：機械・機器類大小合わせて４００点以上）はその一般的な手法によらず、唯一人の男が(或る時期から数人の部下を使って)全く白紙の状態から現在の博物館と関連する組織が創られたのである。
　講演では、その一人の男がどのようにして博物館を創ったのかについての話を本人が行なうともに、その男の経歴、考え方などを開陳し、諸兄からのご意見・ご批判などをお聞きできればと考えております

講師：　鈴木　昭（日本工業大学名誉教授・元日本工業大学工業技術博物館長）

日本機械学会（担当職員　井上　理）Ｅ-mail:inoue@jsme.or.jp　,FAX. 03-5360-3508

(株)日機装技術研究所／小西義昭／tel.：042-392-3087? Ｅ-mail： y.konishi@nikkiso.co.jp
都立航空高専／吉田喜一／tel.：03-3801-0146 ex.544　Ｅ-mail： kyoshida@kouku-k.ac.jp

2009年11月25日(水)18.00〜20.00 演題未定