イブニングセミナー(第123回)

(技術と社会部門企画)


開 催 日: 2009年12月22日(火)18.00〜20.00
会   場: 早稲田大学理工学部(大久保キャンパス) 62号館W大会議室
東京都新宿区大久保3-4-1/電話(03)5286-3000
地下鉄副都心線「西早稲田」駅(早稲田大学構内に出口)0分、JR「高田馬場」駅戸山口下車徒歩12分,
早稲田大学キャンパス案内図(http://www.waseda.jp/jp/campus/okubo.html)

趣   旨:

 技術はいま,資源,環境問題をはじめ,巨大化とブラックボックス化による人間疎外の傾向に関して多くの批判にさらされている.技術が受け入れられて発展するのも,拒絶され衰微するのも,また技術者の社会的地位のあり方も社会との深い関わりの中にあることは明らかである.我々が新しい時代を担う責任ある技術者であろうとするならば,人間についての深い洞察を持つとともに,社会の動きを正しく見極めなければならない.技術と人間,技術と社会の関わりについて現状を理解し,将来を展望することを目的とする.

テーマ
および講師:

「GUI,オブジェクト指向を創出したプログラミング言語・環境「Smalltalk/Squeak」の現状、アップルの技術」

 コンピュータは、人間が生み出した人工物の中でもっとも洗練された高度な機械である。そのコンピュータが ネットワークにつながり、Webが発明され、インターネットの発展が社会基盤を大きく変化させた。現在は 「コンピュータネットワークを通してすべての人間が繋がる、すべてのモノが繋がる」という方向で猛スピード でありとあらゆるものが変化している過渡期である。一方、コンピュータと個人が直接関わるグラフィカルユーザ インタフェース(GUI)やプログラミング方法論、ソフトウェア開発方法論(上流工程)に革命的な影響を与えた オブジェクト指向概念の創出は、その後のパーソナルコンピューティングの流れに多大な影響を与えた。
 本セミナーでは、”オブジェクト指向”の原点でもあるSmalltalkプログラミング開発環境とその発展型であり、世界中の子どもたちにも簡単に使える様にしたSqueakをデモを交えて紹介し、パソコンの原点に立ち返り その理想像を再考し、その意義、将来を展望する。以下に講演概要の流れを示す。

(1)GUI: グラフィカルユーザインタフェースについて
WIMP ( Window,Icon,Menu,Pointing device ) :
ディスプレイを持ったコンピュータ、ビットマップディスプレイ、ウインドウ(マルチ、オーバーラッピング)、マウス、キーボードvsキーセットなど

(2)Smalltalk に影響を与えたもっとも重要なプログラムとアップルのエンジニアに影響を与えた伝説のデモ
LISP, Sketchpad, Simula, Logoなどの概要。
スティーブ・ジョブズがぶったまげたSmalltalkのデモ(Xerox PARC,1979)。

(3)Squeakのデモ
絵を描く-->その絵を動かす(実行する)--- 絵が生きている!?
タイルプログラミング(子どもたちの創造性の拡大:教育分野への影響)

(4)アップルの技術、そして未来
PDA(Newton, Magic Cap)の歴史
クラウドコンピューティング

(5)クラウドのはるか先に見えるもの?
NaviGlasses(航行めがね/ナビグラス)の紹介

 

講師:大座畑 重光(マッキンテリジェンス(株)代表取締役)
http://homepage.mac.com/ohzahata/ohzahataprofile.html

定   員: 40名
参 加 費: 会員1000円(学生無料),非会員1500円(学生非会員500円)
(当日会場にて受け付けます)
申込み方法: 「イブニングセミナー(第123回)申込み」と題記し,(1)会員資格(会員番号),(2)氏名,(3)勤務先・所属,(4)連絡先(郵便番号・住所・電話番号・E-mailアドレス)を明記の上,E-mailまたはFAXにて下記までお申し込みください.
なお,当日会場でも申込みを受付けます.
申込先

日本機械学会(担当職員 井上 理)E-mail:inoue@jsme.or.jp ,FAX. 03-5360-3508

<懇親会> 高田馬場駅前の土風炉(とふろ)にて、講師を囲んで懇親会を行います。
(会費\3,000程度)
問合せ先:

(株)日機装技術研究所/小西義昭/tel.:042-392-3087? E-mail: y.konishi@nikkiso.co.jp
都立航空高専/吉田喜一/tel.:03-3801-0146 ex.544 E-mail: kyoshida@kouku-k.ac.jp

次回予定:

2010年1月27日(水)18.00〜20.00
(仮題)最先端 電子ビーム・レーザ加工へのこだわりと第一号機導入
〜大企業とサポーティングインダストリーの役割〜 上野 保(東成エレクトロビーム 代表取締役社長)

 


行事一覧へ

部門トップページへ