イブニングセミナー(第144回)

(技術と社会部門企画)


開 催 日: 2011年11月30日(水)18.00〜20.00
会   場: 明治大学理工学部(駿河台キャンパス) 12号館6階2062室
東京都千代田区神田駿河台1-1/電話(03)3296-4545
JR中央線・総武線、東京メトロ丸ノ内線/御茶ノ水駅 下車徒歩3分
明治大学キャンパス案内図(http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/campus.html)
明治大学アクセスマップ(http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html)

趣   旨:

 技術はいま,資源,環境問題をはじめ,巨大化とブラックボックス化による人間疎外の傾向に関して多くの批判にさらされている.技術が受け入れられて発展するのも,拒絶され衰微するのも,また技術者の社会的地位のあり方も社会との深い関わりの中にあることは明らかである.我々が新しい時代を担う責任ある技術者であろうとするならば,人間についての深い洞察を持つとともに,社会の動きを正しく見極めなければならない.技術と人間,技術と社会の関わりについて現状を理解し,将来を展望することを目的とする.

テーマ
および講師:

「放射性物質モニタリングからみた福島原発事故 ―東京の大気環境を中心に― 」

  放射能(放射線を出す能力)は距離の2乗に比例して弱くなることから、放射性物質がある原子炉を中心にして同心円を書いて基準とされたが、大気に放出された軽くて小さな放射性物質は、風に乗って同心円を簡単に乗り越えて流れて行った。
 そして、流れ着いた先で、新しい小さな同心円を作って、ガイガーカウンターにその小さな存在を知らせた。
 何処へ行くかは風次第だが、風は気紛れではないので、予想が出来るし、大気環境モニタリングで確認できる。
雨が降って青空になれば、大気中の埃に紛れていた小さな放射性物質は、地上に降り立ち、自然の川や海に流れ込み、そこに棲む海洋生物により濃縮される。
 また、自然の無い大都会では、完備された下水道を通って処理場のフィルターで濃縮され、人が近寄れないくらい大きな存在になる。
 しかし、原子炉に屋根がつかない限り、風がなくならない限り、終わりにはならない。
 それまでは、大気環境モニタリング装置が受ける放射線被爆量を正確に測り、数字で今と今後の危険と安全がどの程度かを、国民に知らせ続ける地味な仕事が続く。
この天の気象予報と、地のモニタリングについて、専門の人に語っていただく。

伊瀬 洋昭((地独)東京都立産業技術研究センターフェロー)


参 加 費: 会員1000円(学生無料),非会員1500円(学生非会員500円)
(当日会場にて受け付けます)
申込み方法: 「No. 00-00イブニングセミナー(第144回)申し込み」と題記し,
(1)会員資格(会員番号)
(2)氏名
(3)勤務先・所属
(4)連絡先(郵便番号・住所・電話番号・E-mailアドレス)
を明記の上,E-mailまたはFAXにて下記までお申し込みください。
申込先

日本機械学会(担当職員 曽根原)E-mail:sonehara@jsme.or.jp ,FAX. 03-5360-3508

<懇親会> 御茶ノ水付近(会場未定)にて、講師を囲んで懇親会を行います。 会費\3,000程度
問合せ先:

(株)日機装技術研究所/小西義昭/tel.:042-392-3087  明治大学/村田良美/tel.:044-934-7350 E-mail:y.konishi@nikkiso.co.jp  murata@isc.meiji.ac.jp

次回予定:

2011年12月21日(水)18.00〜20.00   仮題(福島原発事故の解説)


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