イブニングセミナー(第57回)

(技術と社会部門企画)


開 催 日: 2003年12月24日(水)18:00〜20:00 (毎月最終水曜日開催予定)
会   場: 早稲田大学理工学部(大久保キャンバス)55号館S棟第3会議室(予定)
[東京都新宿区大久保 3-4-1/電話(03)5286-3000/JR「高田馬場」駅戸山口下車 徒歩12分,都バス「都立 障害者センター」下車徒歩1分,地下鉄東西線「高田馬場」駅下車徒歩12分] →大久保キャンパスの地図(早稲田大学のホームページ)
趣   旨:  技術はいま,資源,環境問題をはじめ,巨大化とブラックボックス化による人間疎外の傾向に関して多くの批判にさらされている.技術が受け入れられて発展するのも,拒絶され衰微するのも,また技術者の社会的地位のあり方も社会との深い関わりの中にあることは明らかである.我々が新しい時代を担う責任ある技術者であろうとするならば,人間についての深い洞察を持つとともに,社会の動きを正しく見極めなければならない.技術と人間,技術と社会の関わりについて現状を理解し,将来を展望することを目的とする.
テーマ
および講師:

テーマ「架線のない電車と電気二重層キャパシター」

 人,物の運搬車のエネルギー源は,最適化手段を伴って,必要とする最適量のエネルギー貯蔵器を搭載することが望ましい.
 運搬車は,停止状態→加速→楕行→減速→停止状態,共通の動作モードで運行している.加速時に消費したエネルギーは,車の運動エネルギーに変換され,楕行時は,定速を保持できるエネルギーを供給し,停止時に車が保有する運動エネルギーを,100%回生できることが省エネルギーの本質であろう.そしてこのサイクルに応答できるエネルギー貯蔵器は,電気二重層キャパシター以外存在しない.
 この性質を持った大容量のキャパシターは,1980年頃から開発が始められ,現在使い方によっては,充分満足できる製品となった.大容量といえどもエネルギー密度は,他の貯蔵器と比較して低いが,出力密度は高い.
 停留所という充電場所と走行抵抗の低い電車への最適化を試算し,実証設備の設計製作を行った.そして無架線電車は走った.
 この結果をもとに,外形付帯物は走行時の風損と,ヨーイングを配慮した設計,動力部をスケール・アップすれば実用車は走る.
 この状況と,実車への企画を紹介する.


講師:関 純子((株)雪ヶ谷制御研究所)

定   員: 40名
参 加 費: 会員1000円(学生員無料),非会員1500円(学生非会員500円)(当日会場にて受け付けます)
申込み方法:「イブニングセミナー(第57回)申込み」と題記し,(1)会員資格(会員番号),(2)氏名,(3)勤務先・所属,(4)連絡先(郵便番号・住所・電話番号・E-mailアドレス)を明記の上,E-mailまたはFAXにて下記までお申し込みください.
なお,当日会場でも申込みを受付けます.
FAX送付先: (03)5360-3508(担当職員 加藤佐知子)E-mail:kato@jsme.or.jp
問合せ先: 〒150-8677
東京都渋谷区恵比寿3-43-2
日機装(株) 小西義昭
電話:(03)3443−3738
FAX:(03)3440−3661

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