テーマ：「大型設備の健全性評価（設備診断と寿命評価技術の紹介と損傷調査による対策）」

　平成15年には原因は何であれ大型プラントの損壊事故が続いて発生したが，今後も日本国内には老朽化設備の増加が予想され，これら老朽化設備の健全性評価，余寿命診断の必要性が高まってくると考えられる．機械，設備の耐用年数は機種，部品によって異なり，航空機のように厳密に管理されているものから，家電設備，玩具のように漠然としているものまで，種々雑多である．本講では，構造部材の寿命評価技術に関連して，高温強度部材の寿命評価技術の具体例を中心に，合わせて種々の損傷事例などを紹介しながら，構造材料の健全性の検査，計測技術の重要性を紹介したい．