イブニングセミナー(第63回)

(技術と社会部門企画)


開 催 日: 2004年7月28日(水)18:00〜20:00 (毎月最終水曜日開催)
会   場: 早稲田大学理工学部(大久保キャンバス)55号館2階第4会議室(予定)
[東京都新宿区大久保 3-4-1/電話(03)5286-3000/JR「高田馬場」駅戸山口下車 徒歩12分,都バス「都立 障害者センター」下車徒歩1分,地下鉄東西線「高田馬場」駅下車徒歩12分] →大久保キャンパスの地図(早稲田大学のホームページ)
趣   旨:  技術はいま,資源,環境問題をはじめ,巨大化とブラックボックス化による人間疎外の傾向に関して多くの批判にさらされている.技術が受け入れられて発展するのも,拒絶され衰微するのも,また技術者の社会的地位のあり方も社会との深い関わりの中にあることは明らかである.我々が新しい時代を担う責任ある技術者であろうとするならば,人間についての深い洞察を持つとともに,社会の動きを正しく見極めなければならない.技術と人間,技術と社会の関わりについて現状を理解し,将来を展望することを目的とする.
テーマ
および講師:

テーマ:「電磁波リスク研究の最新動向と規制政策のあり方」

 NPO「市民科学研究室」では調査研究プロジェクトの一つとして電磁波問題を扱っている.これまでに東京タワー周辺地域の放送電波の強度分布,国立市における携帯基地局電磁波の強度分布,図書館盗難防止装置や電磁調理器からの低周波磁場の強度などを実測によって明らかにしてきた.そして,そのデータをこれまで公表された種々の動物実験や疫学研究などの健康影響研究の結果とつき合わせながら,現在の電磁波全般にかかわる防護基準や携帯電話などの使用に関する社会的ルールの妥当性を検討してきた.電磁波過敏症や胎児・小児における低線量被曝の影響など未知の部分も多く,一方ですでに電力使用や電波使用のためのインフラが大規模に成立し機能する中で,いかに適切に先を見据えた規制政策を築き上げていくかが問われている.
 電磁波問題を環境リスクとして位置づけ予防原則的対応を確立しつつある欧州などの事例やWHOなどの国際機関の動向もふまえつつ,日本において科学技術のリスク対応や政策形成に市民がいかに関わるべきかを論じる.


講師:上田昌文(NPO 市民科学研究室・代表)

定   員: 40名
参 加 費: 会員1000円(学生員無料),非会員1500円(学生非会員500円)(当日会場にて受け付けます)
申込み方法:「イブニングセミナー(第63回)申込み」と題記し,(1)会員資格(会員番号),(2)氏名,(3)勤務先・所属,(4)連絡先(郵便番号・住所・電話番号・E-mailアドレス)を明記の上,E-mailまたはFAXにて下記までお申し込みください.
なお,当日会場でも申込みを受付けます.
FAX送付先: (03)5360-3508(担当職員 加藤佐知子)E-mail:kato@jsme.or.jp
問合せ先: 〒189-8520 東京都東村山市野口町2-16-2
日機装(株)流体技術カンパニー
 小西義昭
TEL:042-392-6610
E-mail:y.konishi@nikkiso.co.jp

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