イブニングセミナー(第71回)

(技術と社会部門企画)


開 催 日: 2005年4月27日(水)18:00〜20:00 (毎月最終水曜日開催)
会   場: 早稲田大学理工学部(大久保キャンバス)55号館2階第4会議室(予定)
[東京都新宿区大久保 3-4-1/電話(03)5286-3000/JR「高田馬場」駅戸山口下車 徒歩12分,都バス「都立 障害者センター」下車徒歩1分,地下鉄東西線「高田馬場」駅下車徒歩12分] →大久保キャンパスの地図(早稲田大学のホームページ)
趣   旨:  技術はいま,資源,環境問題をはじめ,巨大化とブラックボックス化による人間疎外の傾向に関して多くの批判にさらされている.技術が受け入れられて発展するのも,拒絶され衰微するのも,また技術者の社会的地位のあり方も社会との深い関わりの中にあることは明らかである.我々が新しい時代を担う責任ある技術者であろうとするならば,人間についての深い洞察を持つとともに,社会の動きを正しく見極めなければならない.技術と人間,技術と社会の関わりについて現状を理解し,将来を展望することを目的とする.
テーマ
および講師:

テーマ:「超はっ水壁の表面摩擦―なぜ流体抵抗は減るか―」

 我々は蓮の葉の上に乗る水滴がその葉のわずかな揺らぎにも増して動き回ることを見たことがあり,他の植物の葉においてもそのようなことが生ずることを知っている.
 このように水をはじく,言い換えるならば,それが接する液体と干渉しにくい固体表面の性質は,一般にはっ水性あるいは疎水性と呼ばれる.植物は進化の過程でそのような性質を有する葉の表面を形創って来たと考えられるが,現在ではより高いはっ水性をもつ人工的な表面の超はっ水壁を作り出すことが材料や塗料の進歩によって可能となっている.そして,ある種の超はっ水壁は液体の流動抵抗を低減させることが最近の研究で明らかにされている.
 一方,固体表面近傍の液体の流れ挙動はその流れ場のスケールがマイクロのオーダーとなるマイクロマシンや微生物を含む液体を対象とするバイオメカニクスの分野でも注目されつつある.
 本セミナーでは,超はっ水壁の流動現象を表面近傍の流れと関連させてやさしく解説し,現在まで得られている研究結果と今後期待される応用とその課題について述べる.


講師:渡辺 敬三(東京都立大学大学院)

定   員: 40名
参 加 費: 会員1000円(学生員無料),非会員1500円(学生非会員500円)(当日会場にて受け付けます)
申込み方法: 「イブニングセミナー(第71回)申込み」と題記し,(1)会員資格(会員番号),(2)氏名,(3)勤務先・所属,(4)連絡先(郵便番号・住所・電話番号・E-mailアドレス)を明記の上,E-mailまたはFAXにて下記までお申し込みください.
なお,当日会場でも申込みを受付けます.
FAX送付先: (03)5360-3508(担当職員 加藤佐知子)E-mail:kato@jsme.or.jp
問合せ先: 〒189-8520 東京都東村山市野口町2-16-2
日機装(株)流体技術カンパニー
 小西義昭
TEL:042-392-6610
E-mail:y.konishi@nikkiso.co.jp

または,
東京都立航空高専
 吉田喜一
TEL:03-3801-0146 ex.544
E-mail:kyoshida@kouku-k.ac.jp

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