イブニングセミナー(第97回)

(技術と社会部門企画)


開 催 日: 2007年8月29日18:00〜20:00 (毎月最終水曜日開催)
会   場: 早稲田大学理工学部(大久保キャンバス)55号館2階第3会議室
[東京都新宿区大久保 3-4-1/電話(03)5286-3000/JR「高田馬場」駅戸山口下車 徒歩12分,都バス「都立 障害者センター」下車徒歩1分,地下鉄東西線「高田馬場」駅下車徒歩12分] →大久保キャンパスの地図(早稲田大学のホームページ)
趣   旨:  技術はいま,資源,環境問題をはじめ,巨大化とブラックボックス化による人間疎外の傾向に関して多くの批判にさらされている.技術が受け入れられて発展するのも,拒絶され衰微するのも,また技術者の社会的地位のあり方も社会との深い関わりの中にあることは明らかである.我々が新しい時代を担う責任ある技術者であろうとするならば,人間についての深い洞察を持つとともに,社会の動きを正しく見極めなければならない.技術と人間,技術と社会の関わりについて現状を理解し,将来を展望することを目的とする.
テーマ
および講師:

「ソウル・チョンゲチョン再生−アイデンティティーを求めて−」

 2006年韓国ソウルの清渓川(チョンゲチョン)復活工事が竣工した。この事業は、人類史上かつてない途方もない事業であった。ソウル都心の高速道路を撤去し、道路にしていた蓋を撤去し、暗闇に追いやられていた清渓川を蘇らせる工事であった。首都の中心で8車線の道路を犠牲にし、道路渋滞を覚悟して、古い川を蘇らせるなど聞いたことがない。
 何故ソウルの人は、近代都市にとってかけがえのない効率性を犠牲にしてまで、このような近代化から逆行する事業を進めたのか?3年間、工事中からこの清渓川事業を見ていた私は、この謎の森の中をさまよっていた。
 その謎の森から私を導き、脱出させてくれたのが、広重の浮世絵であった。その謎の森の出口には「アイデンティティー」というキーワードが見えていた。ソウルの人々のアイデンティティーに思いをはせることは、日本人のアイデンティティーへの思索にも通じていった。



講師: 竹村公太郎(リバーフロント整備センター理事長(元国土交通省河川局長))

定   員: 40名
参 加 費: 会員1000円(学生無料),非会員1500円(学生非会員500円)(当日会場にて受け付けます)
申込み方法: 「イブニングセミナー(第97回)申込み」と題記し,(1)会員資格(会員番号),(2)氏名,(3)勤務先・所属,(4)連絡先(郵便番号・住所・電話番号・E-mailアドレス)を明記の上,E-mailまたはFAXにて下記までお申し込みください.
なお,当日会場でも申込みを受付けます.
FAX送付先: (03)5360-3508(担当職員 加藤佐知子)E-mail:kato@jsme.or.jp
問合せ先: 〒150-8677 東京都渋谷区恵比寿2-27-10 日機装第2別館
日機装(株)流体技術カンパニー
 小西義昭
TEL:03-3443-3728  FAX:03-3444-2403
E-mail:y.konishi@nikkiso.co.jp


都立産業技術高専
 吉田喜一
TEL:03-3801-0146 ex.544
E-mail:kyoshida@kouku-k.ac.jp

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