2003年度部門賞および部門一般表彰報告

 技術と社会部門では,部門に関連する研究と活動の進展を促進するために, 部門賞および部門一般表彰を設けています.2003年度の部門賞および部門一般表彰につきましては,会員の皆様からの推薦をもとに,第81期表彰委員会[委員長:堤 一郎 (職業能力開発総合大学校)]で審議・選考され,2004年4月の部門運営委員会において決定されました.受賞者,表彰者は以下の方々です.
 なお,贈賞・表彰式は2004年度 日本機械学会年次大会の「技術と社会部門同好会(北海道大学,平成16年9月6日(月))」の席上にて行われました.

(千葉工業大学 白井靖幸)

1.部門賞

部門業績賞: 川上 顕治(多摩美術大学 教授)

  川上顕治郎氏は日本機械学会年次大会において,技術と社会部門の企画の一つとして行われる「戦後の技術開発を語る」を長く担当されてきた.人と技術と社会の関わりを改めて知る上でこの企画は重要な意味を持ち、毎回熱心に参加する会員も数多くいる.川上顕治郎氏のこの企画に対する長年のご尽力は,技術と社会部門の業績賞に該当するためここに贈賞するものである.
 なお,技術と社会部門のシンボルマークは,川上顕治郎氏のデザインである.

 

2.部門一般表彰

優秀講演論文表彰:佐藤建吉(千葉大学助教授)

対象講演論文:

「ビクトリア時代の技術者:ブルネル父子(第15報 ブルネルと技術集団)」
(日本機械学会2003年度年次大会講演論文集(I))

 佐藤建吉氏は日本機械学会年次大会及び技術と社会部門が企画する研究会・講演会において,長年ご自身が渡英して調査を重ねてきたイギリス人技術者・ブルネルに関する研究講演発表をすでに15回にわたって行い,人と技術と社会の関わりにおいて体系化を進めている.さらにこの成果を,技術と社会部門の研究会として反映され,継続的研究活動を行っている.
 表彰対象講演論文は2003年8月の日本機械学会年次大会において発表されたもので,佐藤建吉・平塚四郎・与儀博の連名によるものであるが,一連の講演発表の最後にあたる総括的内容を持つもので,将来的な研究の発展が大いに期待できるものである.
 これらは,技術と社会部門の優秀講演論文表彰の対象として十分な実績を持つことから,ここに表彰するものである.
 なお,表彰は,佐藤建吉,平塚四郎,与儀博の三氏に対し行われる.

      

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日本機械学会
技術と社会部門ニュースレターNo.15
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