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[前部門長挨拶]

活動をふりかえって


前部門長 大久保英敏(玉川大学)

 



 第85期は技術と社会部門にとって大きな転換期となりました.部門活性化のために,これまでの関東地区中心の部門運営から,地域・支部における活動が十分に行える部門運営に切り替えることを決定し,3カ年計画を作成しました.この3カ年計画を実現するために,日本機械学会創設110周年の年に当たる2007年を更なる発展に向けてのスタートの年と位置付けることにいたしました.
 3カ年計画では,部門の活性化を実現するために,活動範囲を広げ,社会に向けた活動を積極的に行う必要があると考えました.そこで,「地方への拡大」を図り,1.北海道,2.東北,3.関東,4.北陸,5.東海,6.関西,7.中国・四国,8.九州の8地区を活動の拠点として選びました.これまでの部門活動は関東地区が中心であったのですが,まず,九州地区が活動を開始し,東北,北陸,関西の拠点作りも目途が立ちました.社会に向けた活動として,「機械遺産」の認定事業を学会から引き継ぎ,貴重な機械遺産の認定と後世への継承に取り組んだことは技術と社会部門にとって有意義なことでした.「機械遺産」の認定事業は今後,部門の得意とする出版事業にも反映できると思っています.
 機械遺産の他にも,ホームページ,技術者倫理の講習会,ICBTT(International Conference on Business and Technology Transfer)2008および英文ジャーナル(電子版)の創刊,新☆エネルギーコンテストなどの芽が出てきました.幸い,部門がこれまでに作り上げてきた土壌は非常に豊かなものでした.ほとんどの芽は枯れることなく第86期に引き継ぐことができたことを嬉しく思っております.第86期,第87期でこれらの芽を育て,実らせることになりますが,バトンを渡すのが第86期の吉田敬介(九州大学)部門長,小野寺英輝(岩手大学)副部門長ですので,非常に心強く思っております.
 最後に,第85期の活動がぶれることなく3カ年計画の1年目を終えることができたことは部門に関係するすべての方々の熱意と努力の賜物です.ありがとうございました.)





     

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日本機械学会
技術と社会部門ニュースレターNo.18
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