研究会報告 A-TS 01-09 逆問題解析手法研究会 −国際シンポジウムISIP2001の開催に向けて−

田中正隆 主査 信州大学

  この研究会はまず計算力学部門所属の分科会として発足し、逆問題研究の動向調査を行いながら、機械学会主催でシンポジウムを開催した(日本機械学会シンポジウム「逆問題のコンピュ−タ手法とその応用」講演論文集、No.890-34、1989)。また、報告書を2冊出版(「逆問題の計算力学的手法に関する調査研究分科会成果報告書P-SC 165分科会報告」、日本機械学会、1992年7月;「同上P-SC 220分科会報告」、日本機械学会、1996年8月)して分科会としての活動をいったん終了したものである。

  しかしながら、もう少し気楽な雰囲気で逆問題研究に関する最新の動向調査を続けたいという委員諸氏のご希望を取り入れて、1995年5月からは「逆問題解析手法研究会A-TS 01-09」として活動を続けている。

  ご存知のように逆問題は、非破壊検査や評価はもちろんのこと、モノ作りや実験手法の開発などでよく遭遇するきわめて重要なものであり、この問題の解決手法を確立する必要がさまざまな分野で生じており、研究課題は数多く存在する。

  研究会では、委員会開催通知等の連絡はすべて電子メールで行っており、機械学会の講演会を中心に逆問題に関するオーガナイズド・セッション等を企画して、最新研究情報の交換を積極的に進めている。また、逆問題をトピックスにした国際会議もしばしば開催されていて、研究会メンバーが運営にタッチしている国際会議へは積極的な支援を行っている。ごく最近の話題を取り上げて、逆問題研究の重要性を示す傍証とさせていただく。

  2000年3月に文部省の資金援助で長野市で開催した「工学における逆問題国際シンポジウム ISIP2000」には100名余りの専門家が参加し、研究発表に対して白熱した討論が行われた。この国際会議への参加者の半数近くが外国からであったことは、日本で開催する国際会議としては異例なことで驚くに値する。会議は4日間にわたり開催され、投稿論文のうち審査されて掲載可となった論文は、2000年中にElsevier Science社から論文集「Inverse Problems in Engineering Mechanics II」として出版される予定である。

  さらにこのシリーズの次回の国際会議は引き続き文部省から資金援助を受けることが決まっていて、再び長野市で2001年2月6日~9日に開催する準備が進められている。興味有る方は、「工学における逆問題国際シンポジウム ISIP2001」のホームページ(http://homer.shinshu-u.ac.jp/ISIP2001/)をご覧いただきたい。

  なお、逆問題に関心があって本研究会からの電子メール情報を受け取りたい方は、遠慮なく主査または幹事までご連絡下さい。研究会委員として登録し、他の委員と同じ情報提供を致します。

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