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部門長挨拶


第104期部門長 小松﨑俊彦(金沢大学)

「部門長就任に際して」

このたび,機械力学・計測制御部門の第104期部門長を拝命しました金沢大学の小松﨑です.歴史ある当部門の舵取りを任せていただきましたこと,身に余る光栄に存じております.日本機械学会へ入会した1996年以来30年間,機械力学・計測制御部門を主たる活動の場として同部門の学術講演会,研究会等で関係者の皆様に大変お世話になって参りました.
第104期は副部門長の石川諭先生(九州大学),部門幹事の山田啓介先生(関西大学),部門運営委員の皆様,そして今期より当部門担当となられた学会事務局の宮田真希様のお力添えのもと,部門運営を進めてまいります.どうぞよろしくお願いいたします.
さて,機械力学・計測制御部門への部門登録者数は長きにわたり上位に位置しており,当部門がカバーする技術的・学術的領域の重要性と,会員の皆様による当部門への期待はゆるぎないものと考えます.しかしながらご承知のとおり,日本機械学会全体として,会員数減少の傾向に歯止めがかからない状況が続いており,当部門も例外ではありません.AIやデジタル技術の進展は科学技術の進歩を後押しするかもしれませんが,多くの人々が様々な分野,異なる視点で積み上げた知を継承し,未来課題に向けて新たな知を創出する基盤となるのは研究者・技術者の交流です.第104期の活動方針として,前部門長の松村雄一先生(岐阜大学)が前期の活動方針に掲げられた「学術講演会」,「研究会」の活性化を通じ,産学の出会いの場を創設することで社会実装や産学連携につなげる取り組みや,「講習会」の拡充を図ることにより,企業会員の増加や当部門へのエンゲージメントを喚起する取り組み等を踏襲し,それらを一層強化してまいりたく存じます.具体的には,以下の点に注力してまいります.

1.学会や部門の現状における問題の可視化

過去には幾度か,ニーズ調査,部門運営への期待などを直接的に問うアンケートを会員に対して実施し,その結果を受けて,ご要望に応える企画等も実施されましたが,部門運営体制が毎年更新される影響もあり,企画の継続性や効果の持続性に課題があります.2026年度は異なる切り口で会員の皆様にお尋ねしたいと考えています.部門登録者や講演会参加者の属性と数の推移,会員の皆様が置かれている状況や周囲環境の変化,大学等における機械力学関係研究者の数,博士人材数等のデータを収集し,これらの因果関係を調査したうえで,注力すべき課題の整理と有効な対策の立案を検討いたします.

2.部門のサービス・機能の整備

2025年度に引き続き,注力すべき会員へのサービスとして講習会企画の充実を考えています.前年度に新しい講習会を企画立案し,今年度からスタートさせました.今年度は,この発展版(応用編)となる講習会を検討し,次年度からのスタートにつなげたいと考えています.この他にも,若手研究者や企業の技術者に有益な講習会を立案し,実行に移してまいります.

3.人的交流の場の活性化

特に,学生や若手技術者をこの世界に引き込み,長く留まっていただく方策を考えたく思っています.多様な背景をもつ方々が一堂に会する,当部門のビッグイベントは「D&D」です.2026年8月30日~9月2日に開催されるD&D2026では,企業会員の方々が大学等教員と技術を深く議論する機会として,「社会実装,社会連携,人脈づくりのためのポスターセッション」が予定されています.当該企画の状況を踏まえて有効性を判断し,適宜アップグレードを施してその後に続く講演会でも同様の企画を継続していきたいと考えています.この交流が起点となり,産学の研究者,技術者による産学連携に発展していく流れを形成したいと思います.

4.部門の国際活動

2026年度より,部門常設委員会として「若手研究者国際交流委員会」を立ち上げ,従来の国際交流委員会の一部機能を引き継ぎつつ,若手研究者・技術者が国際会議等へ積極的に参加するだけでなく,主体的に国際的なイベントの企画に携わる雰囲気を醸成したいと考えています.まずは,日韓(J-K)シンポジウムの再活性化に焦点を当て,日韓の連携強化を図りながら,多くの若手研究者・技術者・学生が参加してくれる場の形成に取り組みます.

5.その他

新たな贈賞機会の創設,部門の活性化に積極関与いただける潜在的サポーターの発掘等に取り組んでまいります.

以上の活動には中長期的視点での改善努力が必要です.機械力学・計測制御部門の活性化と発展のため,会員の皆様のご協力を賜りますよう,どうぞよろしくお願い申し上げます.