No.20(2001年9月発行)
日本機械学会 設計工学・システム部門功績賞を受賞して
冨山 哲男(東京大学)

この度,図らずも部門功績賞を受賞いたしました.私は,吉川弘之先生のご指導のもと大学院生の頃より,一貫して設計に関わる研究に携わってきましたが,このような名誉ある賞を頂戴したことに大変,光栄に感じております.一方で,本賞は設計工学,設計工学・システム部門の発展への大きな寄与・貢献に対するものですが,過去に受賞された先生方のお名前を拝見すると,その先生方の功績に並ぶに相応しい寄与が果たしてあったかどうか,特に前回の受賞者は吉川先生であっただけに,身の引き締まる思いを新たにしております.
さて,今,設計工学は大きな転換期にあります.まず,産業構造,生産システム,企業経営,消費構造など,経済・産業のすべての面における転換(あるいはリストラ,構造改革など)は,当然,設計に大きな影響を及ぼしています.構造改革は何も経済・産業に限定されているわけではなく,政治も然り,また教育も然りです.大学制度自体,改革が求められていますが,設計者・技術者教育における設計教育もそのスタイル,内容ともに改革が求められています.もちろん,地球環境問題など,人工物の飽和に起因する問題の解決にも設計は重要な役割を果たすと期待されています.
また,単に機能を満足する人工物の設計ができればよいのではなく,その人工物が社会に与える影響までも含めて設計者が考慮すべき事柄は拡大を続けています.したがって,設計に関わる知識も増大・複雑化するばかりであり,単に知識表現,モデル化だけでなく,知識管理そして体系化も必要になってきています.
このような転換期に設計工学の新たな方向性を目指す研究を行うことは,研究者冥利に尽きる面も大です.この受賞を機会にして,今後さらなる努力を続けて参りたいと思います.どうもありがとうございました.


日本機械学会 設計工学・システム部門業績賞を受賞して
石井 浩介(スタンフォード大学)

この度,設計システム部門業績賞を戴き大変光栄です.関係各位に厚く御礼申し上げます.日本機械学会からは卒業論文の時に戴いた畠山賞以来になります.思えば東京は府中の電機メーカで実際の設計を教えられ,毎月残業160時間以上に耐えかねてアメリカに移って早16年になります.オハイオ州立大学で研究を始めた頃は主にアメリカ中西部の企業とのお付き合いが中心でしたが,95年にスタンフォードに戻ってからは日本との交流が深まり,色々な業界の方に協力して戴いております.当初は敷居が高かった古巣の電機メーカの設計開発プロセス革新に参加出来ていることは特に光栄に思っております.
現在の私の研究課題は,設計開発において如何に新しい価値の創造とライフサイクル効率を融合させるか,かつ,会社として「儲かる」ための設計プロセスの革新です.特に設計環境とサプライチェーンのグローバル化,顧客価値のサービス化(ハードよりもサービスの提供),そしてこれらに伴う開発業務のモジュラ化に注目しております.現在スタンフォードものづくり研究室長を勤める傍ら,故バーカン教授から引き継いだ,ものづくり設計の遠隔教育を担当しております.このプロジェクトコースは企業経験5年以上の設計開発者を対象とし,世界3大陸7カ国で毎年150名以上に受講され,設計開発手法に対するご批判,ご助言を賜っております.いわば私の研究の実験室でもあります.日本企業からも貴重なご助言を受けており大変感謝しております.
昨年より京都スタンフォード日本センタ理事を拝命し,ますます日本の方々にはお世話になると思います.今後ともご指導ご鞭撻の程,宜しくお願い致します.


第10回設計工学・システム部門講演会 優秀研究表彰を受賞して
「主観評価の個人差を考慮した印象支援設計の提案」
(第10回設計工学・システム部門講演会講演論文集,2001,pp.72-75.)
柳澤 秀吉(東京都立科学技術大学)

この度は,第10回設計工学・システム部門講演会において優秀発表者表彰をいただき,真に光栄に思っております.今回,初めて当講演会に参加させていただき,他の発表者の方々の優れたご発表を前に感嘆していたところ,この様な表彰を頂き,大変驚きました.今後,この表彰に甘んじず,励みとして,研究活動に精進したいと考えております.
今回,発表させて頂いた内容は,「主観評価の個人差を考慮した印象支援設計の提案」です.我々の工業製品に対する要求が多様化・国際化する現在,従来のマスの考えから,いかに個それぞれに対応するかが重要となると思われます.本研究では,特に個人による評価の主観性が大きい意匠設計を対象に,言葉(印象語)による評価の違いを定量的に求める手法を提案しました.また,本手法を携帯電話の外観設計に適用し,個人それぞれの意味での印象語を操作パラメータとした設計支援システムを構築しました.今後,製品要求の多様化だけでなく,個性の要求が高まり,顧客が製品設計に介在する機会が増えると考えます.専門知識や言語を知らない一般顧客は,自分の言葉で要求や評価をする為,これを本手法により相対的に明確にすることで,顧客―設計者の協調設計を強力に支援できると期待されます.今後も,個人を考慮した設計支援について研究を深めていきたいと考えています.


第10回設計工学・システム部門講演会 優秀研究表彰を受賞して
「曲線設計支援のための巨視的形状情報」
(第10回設計工学・システム部門講演会講演論文集,2001,pp.297-298.)
浅沼 尚(慶應義塾大学)

このたびは,設計工学・システム部門講演会におきまして名誉ある章を頂き,誠に光栄に思っております.今回表彰して頂いた研究は,情報理論を用いて定義した形状の全体特徴を表現する巨視的形状情報が,曲線設計を支援する設計指標として有用であることを示唆したものです.現在のCADなどによる形状設計は形状の部分的な高さや幅などの寸法などを操作することにより行われています.しかし,ゲシュタルト原理に示されているような,部分的な寸法などの組み合わせなどからはじめて発現する形状全の特徴を表現する形状情報は定量化されておらず,その操作は難しいと考えられます.そこで,本研究は形状全体における曲率変化の様子を曲率エントロピーとして表現することで形状の全体特徴を定量化するとともに,曲率エントロピーが形状全体の複雑さという認知情報に大きく影響することを確認致しました.また,この曲率エントロピーを用い,曲線設計における発想支援を目的とした,ベジェ曲線による自動形状生成の基本システム開発も試みました.まだまだ研究としては初期段階であり,曲率エントロピーを用いた形状設計の実用化には幾つかの研究段階を経る必要がありますが,今後の新しい形状設計手法を開拓する糸口になるのではないかと考えております.最後になりましたが,発表の場を与えてくださった本講演会の運営に携われた関係各位,ならびに学会員の方々に,感謝の意を表します.


No.01-35 第11回設計工学・システム部門講演会
−21世紀のものづくり革命の実現に向けて!!−
プログラムおよび参加募集
設計工学・システム部門 企画
後援
高松コンベンションビューロー

開催日
2001年11月5日(月)〜7日(水)

会場
ヴィラ塩江(Webページ(http://www.anabuki.co.jp/villa/sionoe/index.html))
〔香川県香川郡塩江町大字上西字小向乙688-1/Tel:087-893-1111/Fax:087-826-6311/高松空港より車15分〕

日程・時間割
11月5日(月)
14:00〜16:10 一般講演
16:30〜17:30 特別講演
11月6日(火)
9:00〜16:20 一般講演
11:30〜12:00 話題提供
16:50〜17:50 特別講演
18:00〜20:00 表彰式・懇親会
11月7日(水)
9:00〜12:10 一般講演

特別講演
  1. 11月5日(月) 16:30〜17:30 三浦宏一(H. Miura Engineering) 〔司会 荒川雅生(香川大)〕
  2. 11月6日(火) 16:50〜17:50 菊池 昇(ミシガン大) 〔司会 小島芳生(豊田中研)〕

話題提供
  1. 11月7日(火) 11:30〜12:00 「イサム・ノグチとその芸術」中村晄三(前四国コカコーラ顧問) 〔司会 荒川雅生(香川大)〕

一般講演
  1. 講演時間は講演15分,討論5分とします.
  2. 発表機器として,OHP,ビデオ(VHS),プロジェクタを主催者側で用意いたします.
  3. ○印が講演発表者です.省略されている場合は筆頭者が講演発表者です.
  4. 連盟者は所属が省略の方は前者と同一です.
  5. 講演会場は,第1室,第2室,第3室,第4室とします.

表彰式・懇親会
第2日目(11月6日)の講演終了後,18:00〜20:00には会場併設のレストランにおいて,部門賞(功績賞・業績賞),アイディア賞を贈呈した後,懇親会を催しますので,多数の参加をいただきますよう,お願い申し上げます.

参加登録について
参加登録費を当日会場受付にて申し受けます.
正員,准員: 10,000円(講演論文集を含む)
学生: 5,000円(講演論文集を含む)
会員外: 13,000円(講演論文集を含む)
  • 学生に関しては,発表者のみ参加登録を必要とし,聴講のみの学生は無料とします.
  • 会員外の講演者および協賛学協会の会員の方は,上記の会員価格に準じます.
  • 事前の申込みは必要ありません.

論文集の販売について
後日講演論文集のみ購入ご希望の方(講演会終了後,残部が生じましたら販売いたします)は,「No.01-35 第11回設計工学・システム部門講演会論文集申込み」と題記し,氏名(ふりがな),会員資格(会員番号),勤務先名称・所属部課名,送付先住所,購入冊数,送金額を明記の上,代金を添えて現金書留にて本会にお申し込みください.
講演論文集(別売り分) 会員特価: 7,000円
定価: 10,000円

会場へのアクセス・宿泊施設のご案内
会場へのアクセス,宿泊施設の詳細はWebページ(http://www.anabuki.co.jp/villa/sionoe/index.html)をご参照ください.
また,会場となります宿泊施設への宿泊申込みは,荒川雅生(E-mail:arakawa@eng.kagawa-u.ac.jp)へ,宿泊日,宿泊者氏名をお教えいただきますようお願い申し上げます.調整の上ご連絡いたします.なお,合宿形式になりますので,相部屋をお願いすることもございますので,ご了承くださいますようお願い申し上げます.
会場と空港および高松市内へは連絡バスを用意いたします.

New 連絡バス運行スケジュール
連絡バス運行スケジュールについては,(http://www.yamakawa.mech.waseda.ac.jp/~regist/transport.html)をご参照ください.

見学会
次のとおり見学会を行ないます(参加費2,000円,参加任意).
11月7日(水)12:30〜 「イサム・ノグチ庭園美術館」(Webページ(http://www.kimai-net.gr.jp/kagawa/mure/mure-town/isamu/isamu.htm))

問合せ先
香川大学工学部信頼性情報システム工学科 荒川雅生(実行委員長)
〔〒761-0396 高松市林町2217-20/Tel:087-864-2223/Fax:087-864-2223/E-mail:arakawa@eng.kagawa-u.ac.jp〕

日本機械学会(担当職員 高杉史靖)
〔〒160-0016 東京都新宿区信濃町35番地 信濃町煉瓦館5階/Tel:03-5360-3500/Fax:03-5360-3508/E-mail:takasugi@jsme.or.jp〕

講演会の詳細プログラム等は部門ホームページ(http://www.jsme.or.jp/dsd/ )および部門ニューズレターに掲載します.詳細プログラムを郵送希望の方は,返信用郵便切手80円分を同封の上,担当職員宛に郵便にてお申込みください.

プログラム

11月5日(月)

【第1室】

OS04/コラボレーション・コンカレント設計〔オーガナイザ 吉村允孝(京大)〕
14:00〜16:00 OS04-1/コラボレーション・コンカレント設計(1)〔座長 荒川雅生(香川大)〕
1101ハイブリッド型マルチエージェントシステムに基づく分散協調設計支援
石川晴雄(電通大),○南允議
1102ネットワーク分散環境下における形状・非形状情報共有のためのソリッドモデリン グ
石川晴雄(電通大),○南允議
1103設計情報共有・早期性能検証によるロバスト設計手法と支援システム(ハードディスク設計の事例)
小沢正則(東芝)
1104スーパバイズエージェントによる協調設計に関する研究
宮下朋之(早大),山川 宏
1105設計モデルの評価のための協調エージェントを用いた対話的最適化手法
泉井一浩(京大),吉村允孝
1106デザイナー間の協調と対立の分析に基づいた発想支援システム
小林正和(京大院),吉村允孝(京大),泉井一浩


16:30〜17:30 特別講演/三浦宏一(H. Miura Engineering)〔司会 荒川雅生(香川大)〕


【第2室】

14:00〜16:00 OS13/設計支援・CAD/CAM〔オーガナイザ・座長 村上 存(東大)〕
1201発明的問題解決理論TRIZと体系的アプローチによる工学設計法との融合
川面恵司(芝浦工大),中島常光(芝浦工大院)
1202設計事例データの類似度・関連度に基づく設計支援に関する研究
村上 存(東大),嶋村 淳(CSK),久志本琢也(スタンレー電気)
1203設計履歴を活用できるCAD
杉野友彦(岡山大院),五福明夫(岡山大),田中 豊
1204製造業におけるリエンジニアリング(ITによる設計開発支援システムの構築)
胡 浩(武蔵工業大院),土井雅博(武蔵工大)
1205トポロジーCAD/CAM/CAEシステムについて(成型加工のプロセス設計のためのCAD)
吉田康彦(サイテック)
1206グレースケールマスク露光による曲面の光造形に関する研究
村上 存(東大),篠原弘俊(トヨタ自動車),古賀敏之(東大院)

【第3室】

OS12/設計の統合化と高度化〔オーガナイザ 藤田喜久雄(大阪大)〕
14:00〜15:00 OS12-1/設計の統合化と高度化(1)〔座長 藤田喜久雄(大阪大)〕
1301トップダウン指向設計における製品情報の詳細化の評価手法に関する考察
青山和浩(東大),武市祥司,角有司(宇宙開発事業団)
1302タスク・コミュニケーション・プロトコルによる設計プロセス・シミュレーション
森 俊樹(東芝)
1303モジュール化設計におけるインターフェイス情報のマネジメントに関する研究
青山和浩(東大),武市祥司,角 有司(宇宙開発事業団)

15:10〜16:10 OS12-2/設計の統合化と高度化(2)〔座長 青山和浩(東大)〕
1304製品系列統合化設計におけるモジュール属性とモジュール組合せの同時最適化法
藤田喜久雄(大阪大),吉田寛子(松下電器)
13053次元CADを中心とした構想設計に関する一考察
増田浩明(三洋電機),前田 剛
1306組付け時の部品の挙動解析を用いた組立性評価
重信直哉(中央大学),平岡弘之,伊藤久文,金子晴信

【第4室】

14:00〜15:40 OS07/ヒューマンインターフェース〔オーガナイザ・座長 渡辺富夫(岡山県立大)〕
1401プラント異常時における異常原因推定・提示手法に関する研究
犬塚 圭(岡山大院),五福明夫(岡山大),田中 豊
1402直感的操作に基づくリールメンテナンスシステムの開発
伊藤照明(徳島大),山澤健治(徳島大院)
1403Requirements on User Inferface for Order Management System
Teruaki Ito(徳島大),S.M.Mousavi Jahan Abadi(徳島大院)
14043次元形状評価のための仮想空間協調作業支援システムの開発
大久保雅史(岡山県立大),渡辺富夫,伊藤正人(岡山県立大院),久保木 聡(岡山県立大院)
1405音声に基づく身体的インタラクションシステム
渡辺富夫(岡山県立大),大久保雅史,小川浩基(岡山県立大院),檀原龍正


11月6日(火)

【第1室】

09:30〜11:10 OS04-2/コラボレーション・コンカレント設計(2)〔座長 石川時雄(電通大)〕
2101データ包絡分析法を用いたトレンド分析法の開発
○八木俊郎(香川大),荒川雅生,芝山宗昭(四国総合研究所),中山弘隆(甲南大),尹 禮分(香川大),石川 浩
2102協調設計のための機能情報と幾何情報の統合表現(第3報:機構間入出力を考慮した設計支援システムの開発)
尺土安示(大阪大),妻屋 彰,若松栄史,白瀬敬一,荒井栄司
2103製品のライフサイクルにわたる多意思決定事項の相関関係を考慮したコンカレント最適設計手法
深谷一真(京大院),吉村允孝(京大),泉井一浩
2104評価特性間の相関関係に着目した階層構造化に基づく最適化戦略
小森茂明(京大院),吉村允孝(京大),泉井一浩
2105大規模問題における評価特性間の相関関係に基づく意思決定順序最適化手法
藤見善久(京大院),吉村允孝(京大),泉井一浩


11:30〜12:00 話題提供「イサム・ノグチとその芸術」中村晄三(前四国コカコーラ顧問)〔司会 荒川雅生(香川大)〕


OS09/ロバスト設計・信頼性設計〔オーガナイザ 山川 宏(早大),荒川雅生(香川大)〕
14:00〜15:00 OS09-1/ロバスト設計〔座長 中西真悟(阪工大)〕
2106エネルギー供給システムの多段階拡張におけるロバスト最適設計
横山良平(大府大),村田辰宏(大府大院),伊東弘一(大府大)
2107光学多層膜の最適設計(感度解析を利用したロバスト設計)
中村正行(信州大),戸谷昭寛,大石大典
2108ロバスト性を考慮した積層平板の座屈最適化
太田佳樹(道工大)

15:10〜16:10 OS09-2/信頼性設計〔座長 太田佳樹(道工大)〕
2109RBFを用いた故障予知システムの開発
○宇都宮大和(香川大),荒川雅生,木村信行(四国機器),岸本俊彦,田中泰明(京大),石川 浩(香川大)
2110主成分分析による構造システムの信頼性評価
中西真悟(阪工大),中易秀敏(甲南大)
2111複合材料積層板の信頼性に基づく最適設計における積層パラメータの利用
小木曽 望(大府大学),中川周哉(大府大院),室津義定(大府高専)


16:50〜17:50 特別講演/菊池 昇(ミシガン大)〔司会 小島芳生(豊田中研)〕


【第2室】

G01/一般〔オーガナイザ 荒川雅生(香川大)〕
09:00〜10:20 G01-1/一般(1)〔座長 尹 禮分(香川大)〕
2201DEAを用いたがけ崩れ発生限界雨量線の設定
佐藤丈晴(山口大),荒川雅生(香川大),中山弘隆(甲南大),古川浩平(山口大)
2202一般化包絡分析法による工学設計
尹 禮分(香川大),荒川雅生,中山弘隆(甲南大),石川 浩(香川大)
2203制御系の付加による新しい構造系の創成に関する研究
鈴木太比呂(早大院),山川 宏(早大)

OS11/設計と最適化〔オーガナイザ 山崎光悦(金沢大),多田幸生(神戸大),廣安知之(同志社大)〕
10:30〜11:50/OS11-1/創発的計算手法〔座長 廣安知之(同志社大)〕
2205構造物の再帰的最適設計(幾何学的制約条件の取扱い)
花原和之(神戸大),多田幸生
2206Grid計算環境における遺伝的アルゴリズムのモデルの検討
谷村勇輔(同志社大院),廣安知之(同志社大),三木光範
2207アフィン変換による座標変換を用いたトラス構造物の位相最適化に関する研究
北山哲士(早大),山川 宏
2208汎用GA Workbenchの開発
河田晴信(芝工大院),佐々木 周,西 浩一(プライスウォーターハウスクーパースコンサルタント),川面恵司(芝工大)
2209節点移動を考慮したトラス構造の重量最小化問題
佐々木 周(芝工大院),西 浩一(プライスウォーターハウスクーパースコンサルタント),川面恵司(芝工大)

14:00〜16:20 OS11-2/構造,制御,熱問題の最適化〔座長 花原和之(神戸大学)〕
22101リンクフレキシブルアームを対象とした構造と制御の同時最適設計
多田幸生(神戸大),○北村 宏(神戸大院)
2211応答曲面法を用いた半導体チップ構造の熱的最適化
小林 孝(三菱電機),大串哲朗,山本佳嗣
2212位相最適化手法を用いたリンク機構の設計
藤井大地(東大),石川雅意,鈴木克幸,大坪英臣
2213分岐成長網による補強リブ形態創成法(振動数最大化問題への適用)
丁 暁紅(金沢大院),山崎光悦(金沢大)
2214スマート構造における圧電アクチュエータ形状と制御系の最適設計
○梶原逸朗(東工大),上原 学,大森隆広
2215鉄道車両の衝突安全性向上に対する構造最適化
奥 徳一郎(早大院),山川 宏(早大),鈴木康文(鉄道総研),舟津浩二,宇治田 寧(Imperial College)

【第3室】

09:00〜11:20 OS10/設計と感性〔オーガナイザ・座長 大富浩一(東芝)〕
2301顧客要求からコンセプトに繋がる潜在ニーズを抽出するための企画支援ツール
野口国雄(東芝),京屋祐二,中野隆司
2302顧客要求を起点とした商品仕様を導出するための設計支援ツール
中野隆司(東芝),野口国雄,京屋祐二
2303形と色の特徴量を用いたデザイン支援に関する研究
村上 存(東大),湯浅修二,田島史和,斎藤裕樹
2304計算力学による触覚評価と表面形状設計
鈴木克幸(東大),大坪英臣,児島武史(JR西日本)
2305環境要因に立脚する感性の差異を考慮した製品設計指針の導出
西村 勉(京大院),吉村允孝,泉井一浩
2306画像処理を用いた感性設計ツールの開発(1/fゆらぎの埋め込み効果について)
○松永貴輝(香川大),荒川雅生,北島博之,森西隆寛(穴吹工務店),石田雅浩,石川 浩(香川大)
2307IECを利用した人ー製品の総合的な感性評価による意匠設計支援(眼鏡のフレーム形状をへの応用)
柳澤秀吉(都科技大院),福田収一(都科技大)

OS05/人工物工学〔オーガナイザ 冨山哲男(東大)〕
13:30〜14:50 OS05-1/人工物工学研究の方法論〔座長 岩田修一(東大)〕
2308人工物工学研究の方法論(第13報)−共創工学−
○岩田修一(東大)
2309人工物工学研究の方法論(第14報)−デジタル価値工学−
○増田 宏(東大),馬場靖憲(東大)
2310人工物工学研究の方法論(第15報)−サービスモデリング−
冨山哲男(東大)
2311人工物工学研究の方法論(第16報)−サービス工学におけるチャネル−
○下村芳樹(東大),高橋浩之,冨山哲男

15:00〜16:20 OS05-2/人工物工学研究の展開〔座長 冨山哲男(東大)〕
2312人工物工学研究の展開(第13報)−“現代ダビンチ工房”−
○岩田修一(東大),七丈直弘,与那嶺真一,Jerome Piat,葛錫金,寺嶋芳延
2313人工物工学研究の展開(第14報)−境界曲線網を用いた3Dコンテンツの圧縮転送)−
○古川慈之(東大),増田 宏
2314人工物工学研究の展開(第15報)−設計者の思考パターンの発見に基づく知識獲得−
○坂井宏充(東大),野間口大(東大院),吉岡真治(北大),下村芳樹(東大),冨山哲男
2315(講演取り止め)


【第4室】

C01/解析コンテスト〔オーガナイザ 萩原一郎(東工大)〕
09:00〜10:20 C01-1/解析コンテスト(1)〔座長 萩原一郎(東工大)〕
2401Finite element mesh generation using subdivision technique
○D. Berzin,N. Kojekine,I. Hagiwara(東工大),J. Shinoda
2402設計用ソフトウェアの新しいアーキテクチャ
○西川宜孝(富士総研),小池秀耀
2403有限要素法による梁の3次元大変形解析
○石原昌文(コンパックコンピュータ)
2404SPH法による流体・構造連成解析
○戸倉 直(日本総研)

10:30〜11:50 C01-2/解析コンテスト(2)〔座長 萩原一郎(東工大)〕
24054次元変分法による海洋大循環の気候値に関するデータ同化
馬場金司(地球フロンティア),淡路敏之,杉浦望実,増田周平,蒋勤,沈一揚,J.Annan,石川洋一(京大),小森信正,畑山隆紀(海洋科学技研センター)
2406(講演取り止め)
2407分散メモリ型並列構造解析システムADVentureClusterの高速CGCG法ソルバ
○秋葉 博(アライドエンジニアリング),鈴木正文,大山知信,吉村 忍(東大),野口裕久(慶應大)
2408非線形判別分析の最適化への応用
○○宮田悟志(エンジニアス・ジャパン),工藤啓治(エンジニアス・ジャパン),浅子知昭(石川島播磨重工業),宮川浩
2409MSC.GS-Mesherの紹介と適用事例/金子 淳(日本MSC))

OS14/音・振動と設計〔オーガナイザ 萩原一郎(東工大),鈴木賢一郎(エステック)〕
13:30〜14:50 OS14-1/音・振動と設計(1)〔座長 鈴木賢一郎(エステック)〕
2410High Precision and High Efficiency Component Mode Synthesis Method
朱玉田(東工大),王大偉(東工大院),萩原一郎(東工大),秋葉 博(アライドエンジニアリング)
2411宇宙機器の振動絶縁設計
大富浩一(東芝),古川 亮
2412人体振動有限要素モデルの可能性と問題点
2413定常及び過渡乗心地に対する超低周波音の影響
加藤和人(日産自動車)

15:00〜16:40 OS14-2/音・振動と設計(2)〔座長 鈴木賢一郎(エステック)〕
2414油圧パワーステアリング用ベーンポンプの放射音解析
望月隆史(エステック),長尾豊,鈴木賢一郎,稲葉和彦(本田技研),伊藤和宏
2415陽解法による振動・騒音解析
とう莉(日本総研),萩原一郎(東工大)
2416近距離場音響ホログラフィーにおけるWaveletの応用
上田真典(神奈川工科大院),久松大介(東工大院),萩原一郎(東工大),小机わかえ(神奈川工科大)
2417Virtual car sound sysnthesis for vehicle engineering
竹井俊樹(エルエムエスジャパン),Marleen Adams,Patrick van de Ponseele


11月7日(水)

【第1室】

09:00〜10:20 OS02/インバースマニュファクチャリング〔オーガナイザ・座長 下村芳樹(東大)〕
3101リバースロジスティックスを含むサプライチェーンのシミュレーションによる評価
村山 長(広島大),畠中伸也(松下電器),金子正明(広島大),鳴瀧則彦,大場史憲
3102インバースマニュファクチャリングのためのライフサイクルシミュレーション(消費者モデルを考慮した製品廃棄行動の考察)
阪井則雄(東大院),下村芳樹(東大),冨山哲男,梅田 靖(都立大)
3103サービス品質にもとづくライフサイクル管理の支援
秦 智之(東大),加藤 悟,木村文彦
3104将来の不確実性に対応したアップグレード設計方法論
梅森嘉匡(都立大),近藤伸亮,梅田 靖,下村芳樹(東大),吉岡真治(北大)

OS01/First Order Analysis〔オーガナイザ 吉村允孝(京大),小島芳生(豊田中研)〕
10:30〜11:50 OS01/First Order Analysis〔座長 小島芳生(豊田中研)〕
3105First Order Analysisにおける構造最適化 (断面形状とトポロジーの同時最適化)
○尼子龍幸(豊田中研),西脇眞二,西垣英一,小島芳生,菊池 昇(ミシガン大)
3106FOAシステムとCAEのインテグレーションの基礎検討
○ 西垣英一(豊田中研),西脇眞二,尼子龍幸,小島芳生,菊池 昇(ミシガン大)
3107統合型CAD/CAEシステムにおけるファーストオーダアナリシス
鶴見康昭(豊田中研),中川稔章,西脇眞二,西垣英一,小島芳生,菊池 昇(ミシガン大)
3108製品仕様具体化過程における効率的な代替案選択法
塚本純也(京大院),吉村允孝(京大),泉井一浩


【第2室】

OS06/設計教育〔オーガナイザ 福田収一(都立科技大)〕
09:00〜10:40 OS06-1/設計教育(1)〔座長 福田収一(都立科技大)〕
3201ひとつの新しい設計教育の試み(東工大「独創機械設計」の紹介)
伏信一慶(東工大),大竹尚登,大河誠司,足立忠晴,平林敬二(日立製作所),安井位夫(東工大),中嶋久嘉,上野 広,塚本美弥子,古田 基,吉井昌一,白松 修,○大熊政明
3202デルタ設計ゲームとその教育的効果についての検討
藤田喜久雄(大阪大),松尾崇宏(大阪大院)
3203CAE演習教育の1つの試み(応力集中問題)
岩城 嵩(徳島文理大)
3204概念設計段階における設計教育
大村 勝(摂南大)
32053-D CADによる設計教育と小型風力発電機の設計
坂本東男,松岡順一,横山應祥(高知工科大学)

10:50〜11:50 OS06-2/設計教育(2)〔座長 大熊政明(東工大)〕
3206農耕型設計教育から狩猟型設計教育へ
福田収一(都科技大)
3207日米を高速回線で結んだremote laboratory実験について
福田収一(都科技大),菊池達也(都科技大院),福崎昭伸(都科技大),永岡健三(マルチメディア教育開発センター),田中健二(通信総合研究所),見城孝(職業能力開発大学校),Dale Harris(Stanford University)
3208Stanford Universityとの遠隔共同クラスの経験から
福田収一(都科技大)

【第3室】

09:00〜10:20 G01-2/一般(2)〔座長 中村正行(信州大)〕
3301巡回型領域適応型遺伝的アルゴリズムのスケジューリング問題への適用
○高橋絵美子(香川大),荒川雅生,中村晄三(四国コカコーラ),栗原寛輔,石川 浩(香川大)
3302(講演取り止め)
3303地下街におけるサイン環境構築支援システム
古田 均(関西大),亀田学広(関西大院)
3304設計パラメータとしての形状の複雑度と鍛造成形性
坂元康泰(広島県立西部工業技術センター),吉田総仁(広島大),佐々木憲吾(広島県立西部工業技術センター)
3305文書情報と形式化された知識を融合する知識マネージメントシステムの研究
吉岡真治(北大),社本康広(清水建設)
3306ニューロ制御器の切り替えによる歩行ロボット脚の障害物回避軌道生成
中村正行(信州大),中村良太

【第4室】

09:30〜11:10 OS03/近似最適化〔オーガナイザ・座長 荒川雅生(香川大)〕
3401分解法の多段階利用による大規模混合整数線形計画問題の一解法
横山良平(大府大),伊東弘一
3402近似最適化における近似精度を考慮した多目的設計支援に関する研究
宮下朋之(早大),山川 宏
3403計算知能による目的関数予測にもとづく最適化
中山弘隆(甲南大学),荒川雅生(香川大),佐々木理恵(富士通関西システムズ)
3404ラディアルベーシス関数と領域適合型遺伝的アルゴリズムを用いた近似最適化(探索領域の絞込みに関する検討)
荒川雅生(香川大),中山弘隆(甲南大),石川 浩(香川大)
3405Excelによる応答曲面近似最適設計
轟 章(東工大),岩崎 篤(東工大院)


講習会01-81「人間とITを活かすヒューマンインタフェース」
設計工学・システム部門 企画
協賛(予定)
ヒューマンインタフェース学会

開催日
2001年12月14日(金)

会場
東京大学 山上会館 2階会議室
〔東京都文京区本郷7-3-1/Tel:03-5841-2300/JR中央線お茶の水駅より東大構内行バス(約10分)で終点下車徒歩2分(三四郎池東側),または地下鉄丸の内線本郷3丁目駅下車東大赤門または正門経由(徒歩約10分)〕

趣旨
ますます便利になる情報ネットワーク機器や携帯機器,使う人間の立場から見るといろいろな誤解,大きすぎる期待など,人間の限界,情報処理の限界,ネットワークの限界を例示しながら,ヒューマンインタフェースの立場から見直す.その上で,高度メディア社会での生活情報技術としての身体的コミュニケーション技術やネットワークバーチャルリアリティ技術の概要と起業・事業展開を紹介する.最後に,人と機械・環境との相互作用の観点からのヒューマンインタフェース設計,さらに人間-機械協調系の設計について概説し,人間とITを活かすヒューマンインタフェースを展望する.

題目・講師
10:00〜11:00 ネットワーク時代とヒューマンインタフェース (神奈川工科大学客員教授 塚田啓一)
11:00〜12:00 携帯機器のヒューマンインタフェースの展開 (東芝 研究開発センター 亀山研一)
13:00〜14:00 ネットワークバーチャルリアリティ (通信・放送機構 MVLリサーチセンター 小木哲朗)
14:00〜15:00 身体的コミュニケーション技術 (岡山県立大学教授 渡辺富夫)
15:15〜16:15 人間中心デザインへのエコロジカル・アプローチ (京都大学大学院工学研究科助教授 椹木哲夫)

定員
50名

聴講料
会員 15,000円(学生 5,000円)
会員外 20,000円(学生 7,000円)
いずれも教材1冊分の代金を含みます.開催日の10日前までに聴講料が着金するようにお申し込み下さい.以降は定員に余裕のある場合のみ当日受付とします.なお,聴講券発行後は取消しのお申し出がありましても聴講料の返金はできませんのでご注意願います.協賛団体の会員の方は本会会員と同じ扱いとさせていただきます.

教材
教材のみご希望の方,または,聴講者で教材を余分にご希望の方は1冊につき会員2,000円,会員外3,000円で頒布いたしますので代金を添えてお申し込み下さい.講習会終了後発送いたします.

申込方法
Webページにより,http://www.jsme.or.jp/kousyu2.htmからお申込みいただくか,http://www.jsme.or.jp/gyosan0.htmより申込用紙1部を取出していただき,現金を添えてお申込みください.

問合せ先
〒160-0016 東京都新宿区信濃町35 信濃町煉瓦館5階
日本機械学会(担当職員 高杉史靖)
Tel:03-5360-3500/Fax:03-5360-3508

発行日:平成13年9月7日

このニュースレターに関するご意見,ご希望,お問い合せ等は,下記までお願いいたします.

日本機械学会設計工学・システム部門
(部門ホームページ http://www.jsme.or.jp/dsd/)
広報委員長 村上 存
  〒113-8656 東京都文京区本郷7‐3‐1
  東京大学大学院工学系研究科産業機械工学専攻
  Tel: 03-5841-6327  Fax: 03-3818-0835
  E-mail: murakami@mech.t.u-tokyo.ac.jp
学会担当職員 高杉 史靖
  〒160-0016新宿区信濃町35番地信濃町煉瓦館5階
  Tel: 03-5360-3500  Fax: 03-5360-3508

編集・印刷:生々(せいせい)文献サービス
東京都渋谷区千駄ヶ谷 3-13-22-410
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