更新:2018/4/22

このページでは、部門長挨拶、設計工学・システム部門の創設の背景と、この部門が対象とする分野および領域について紹介します。

第96期部門長挨拶
伊藤 照明 (徳島大学)
第96期部門長 伊藤 照明

この度、第96期部門長の大役を務めさせていただくことになりました。山崎美稀副部門長、井上全人幹事をはじめ、運営委員会委員、アドバイザリーボード、 部門を支えて頂いている皆様、事務局員の皆様とともに、部門ならびに学会のさらなる発展に向けて尽力して参りますので、何卒よろしくお願いいたします。
本部門が対象とする分野及び領域は、設計理論・設計方法論・設計学、設計知識、製品開発・情報管理、設計組織、システム工学、ライフサイクルエンジニア リング、デジタルエンジニアリング、ヒューマンインタフェース、感性工学、人工物工学の展開、新しい人工物など、極めて広範囲にわたっております。こう した広範囲な部門活動は、本部門に設置された各委員会・研究会とそれを構成する各委員や構成員の皆様の活発な取り組みによって自律的に進められているこ とはご存知の通りです。そうした部門活動において、総務委員会と拡大運営委員会の重要な役割が何かと言えば、こうした活動の環境を整え、さらなら活性化 を目指して進めることができるような舵取りです。より多くの会員にご参加いただき、会員相互の交流を通じた活動によって、さらなる部門活性化につながる ような舵取りとなるように尽力して参ります。
まず、年次大会と部門講演会は毎年多くの方の参加によって行われる会員相互の交流の機会です。今年度の年次大会は9月に関西大学で、また部門講演会は11月 に沖縄県読谷村で開催されます。また、日中韓の学術交流を中心とした国際会議ACDDE2018(11月に沖縄・読谷村で開催)、そして日馬の学術交流を中心とした iDECON2018(9月にボルネオ島クチンで開催)も部門の国際交流活動の活性化を図る活動として定着してまいりました。さらに、産学からの多くの参加者を集め、 最新の技術動向を反映した実用例を通した理解と普及に寄与する講習会も今年度は6件が予定されています。多くの会員の皆様にとって活発な交流活動となるよ うな盛りだくさんの企画となっておりますので、学術交流の場を広げる機会として、できるだけ多くの会員の参加をお願いします。
論文誌としては、日本機械学会論文集・Mechanical Engineering Journal, Mechanical Engineering Reviews, Mechanical Engineering Lettersの新学術4誌と、 本部門を含めた5部門合同で発行する英文ジャーナル誌JAMDSM(Journal of Advanced Mechanical Design, Systems, and Manufacturing)を発行しています。特 集号の企画などもありますので、積極的な投稿をお願いいたします。
こうした従来からの活動に加えて、今年度はさらに新たな活動のきっかけを作りたいと考えております。昨年はJSME IoT フォーラムin とくしまを8月に開催し、 参加の皆様から高い評価を得ることができました。今年度もこの流れを引き継ぎ、新たな展開に取り組みたいと思います。また、私自身の大学での活動を振り返 ると、昨年度はブラジルとの大学間学術交流協定の締結や、IoTに関連した日独連携関連活動に明け暮れた年となりました。こうした経験を踏まえて、部門の活動 をさらに活性化するための新たな国際交流の場を作りたいと考えております。また、本部門が対象とする広範囲な分野・領域をさらに充実させるために、感性や 感動といった新しい価値を飛躍的に向上させるDelight設計など、今後の設計工学・システム技術の進展への貢献はもちろん、これまでの部門活動の活性化の波に 乗って、強力に部門活動を推進していきたいと考えております。
前部門長の大久保先生の後を引き継ぎ、本部門がさらに魅力ある交流の場となるように尽力して参りますので、部門活動への皆様の積極的なご支援・ご協力を賜 りますよう何卒よろしくお願いいたします。

部門創設の背景

機械工学を取り巻く環境は転換期にあり、設計はいろいろな問題をかかえています。別すると一つは、設計対象の「質」の確保の問題であり、もう一つは設計を行なうための効率化の問題です。第一の点の問題は、設計への要求が多様かつきびしくなっていることです。製品の大型化や大量化さらにP/L(製品責任)問題など信頼性の確保はもちろん、先端技術の製品への取り込みなどのほか、感性など製品に対する人間的視点の重視、さらに最近やかましくなってきた地球環境への対応や省エネなどがあり、これらの内容はすべて設計に対する要求として発現するのです。第二の点についてはどうか。第一の点を実現するために設計の負担は際限なく増大しており、加えて最近の設計では設計期間の短縮も強く要求されます。これに対処するためにCAD/CAM/CAE、AIなどのコンピュータ利用技術が採り入れられるわけですが、それらは情報分野における、例えばニューロやファジイなどの新しい技術にも関連しており、それらの理解はさらに新しい課題として設計者に課せられることになります。このような状況に対処するためには、正面から設計に取り組み、設計者を支援する方法を考える部門が学会に不可欠です。

(赤木新介「設計工学・システム部門設置の背景」より)

対象とする分野および領域

設計工学・設計方法論・設計学 CAD/CAM/CAE ,シンセシス,アナリシス,アブダクション,創発,場の理論,発想・創造支援,創発的計算法,タグチメソッド, QFD , TRIZ , DfX
設計知識 設計哲学,設計原理,設計公理,設計知識処理技法,設計知識マネジメント,設計知識共有・再利用,機能モデリング
製品開発・情報管理 製品モデル,製品開発,プロジェクト・マネージメント,コンカレントエンジニアリング, PDM , SCM , EPR ,ディジタルモックアップ,ラピッドプロトタイピング
設計組織 ビジネスモデル,エンタープライズモデル,設計生産性,グローバルエンジニアリング
システム工学 分散・協調,コラボレーション,インターネット応用技術,データベース,遠隔教育
ヒューマンインタフェース 身体性メディア技術,バーチャルリアリティ,ハプティックス,モバイル,ウェアラブル, IPT ,実世界指向
人工物工学の展開 人工物工学,サービス工学,ライフサイクル工学
新しい人工物 マイクロマシン

部門活動実績