材料破壊の原因に環境が関与する場合に環境誘起破壊と呼ぶことがある．最近では応力腐食割れ，腐食疲労，高温疲労などの環境が関係するき裂発生，進展などの破壊挙動を総称することが多い．環境は化学的な環境が多いが，材料および温度によっては真空も環境となり，材料の強度低下をもたらす．環境下の負荷は一定荷重，単調増加荷重，繰返し荷重，台形波荷重などで実負荷および模擬負荷あるいは加速負荷などがある．溶液環境中における環境破壊は総称して環境助長割れとしてとらえ，その挙動を統一的に記述しようとする試みが行われている．【時間依存型破壊】