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重力の場において水平な流体の層が下から加熱されるとき,上下両面の温度差に対応した密度差のため浮力が生じる.温度差が小さければ層は静止して安定であるが,ある温度差になると不安定が発生し対流が起こる.その対流は,ベナールセルといわれる六角形に近いセル状に発生し,ベナールによって発見された.ベナール対流の発生を支配するパラメータは,浮力と粘性力の比に相当するレーレー数である.