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燃焼生成物中のH2Oが気体すなわち水蒸気であるとした場合の発熱量のことで,低(位)発熱量ともいう.炭化水素など分子に水素原子が含まれる燃料が,空気など酸素が燃焼にかかわる酸化剤と燃焼すると,燃焼生成物中に水蒸気が含まれる.この水蒸気が凝縮するとき潜熱を放出するので,水蒸気が凝縮するかどうかによって,発熱量は異なる.一般に,水蒸気の潜熱が利用できない場合が多く,燃焼器の設計などには,水蒸気が凝縮していないとしたときの発熱量である,この真発熱量が用いられる.