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燃料噴射装置

fuel injection equipment

 ディーゼルエンジン用およびガソリンエンジン用があり,いずれも出力,燃費,排出ガス,騒音などのエンジン性能に対して重要な役割を果たしている.ディーゼルエンジン用燃料噴射装置は,一般的に燃料の圧送機構,回転数と負荷に応じた噴射量の制御機構,回転数に応じた噴射時期の調節機構を有する燃料噴射ポンプ,燃料噴射管,および燃料噴射ノズルなどから構成されており,適切な時期に適切な量の燃料を微粒化してエンジンの燃焼室内に噴射する機能を果たしている.最近では,微粒化および空気との混合促進のため,噴射圧力の高圧化が図られ,噴射圧力が100MPaを超えるものも存在する。ユニットインジェクタは燃料の圧送部分と燃料噴射ノズルとを一体化した構造で燃料噴射管を持たない構造となっている.また,コモンレール噴射装置は,コモンレールと呼ばれる蓄圧容器に蓄えられた高圧燃料を電子制御の噴射ノズルで噴射する方式である.ガソリン噴射装置はインジェクタ,燃料ポンプなどから構成されており,おもに電子制御式であるため,気化器と比べより精密な噴射を行うことができ,さまざまな運転条件に対して最適な空燃比制御が可能である.噴射圧力は0.3MPa程度である.

11/1009821.txt · 最終更新: 2023/02/15 17:04 by esd11