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光切断法

light-plane-intersecting method

 例えば平行光束をスリットでさえぎると,線状光(空間的に平面をなす光)が生成できる.これを対象物体に当てることにより対象物体を線状光のなす平面で切断したときの切り口に相当する断面形状(光切断像)を得ることができる.光切断像は立体形状を把握しやすいためにこれを平面の粗さ検査などに利用したり,視覚情報処理に用いることがある(スリット光投影法,ストラクチャドライト法).図に,縦長の線状光を回転鏡を介して投影して対象物体に投影し,その映像をカメラなどのセンサを使って三角測量原理で計測する装置の基本構成を示す.線状光の投影角(平面方程式)はあらかじめ知ることができる.これをテレビカメラでとらえると,一つの輝線(光切断)が観測される.テレビカメラの画像上の各点のなす視線と線状光のなす平面との交わりを求めれば,その点の三次元座標を決定できる.こうして一つの光切断像上の各点の三次元座標が得られるが,回転鏡の投影角度を順次変えれば,視野内の点の三次元座標を得ることができる.このようにして得たデータから平面を抽出したり形状の識別をすることができる.この方式は,信頼できるデータを得やすいことから,関連する研究が活発になされている.また,データ採取装置は製品として販売されているものがある.→スリット光投影法,ストラクチャドライト法,視覚情報処理

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14/1010611.txt · 最終更新: 2017/07/19 08:49 by 127.0.0.1