量的ないし質的変数のグループを変数相互間の関連を利用して分類するために用いられる手法であって,大別すると,①量の推定,②質の推定,③分類,の三つの機能を持っている.また,外的基準の有無,および取扱える変数が量的変数のみか質的変数も含むかによって,多変量解析の手法は表のように分類される.この表から明らかなように,成分分析,因子分析などは,すべての変数が量的変数で,しかも外的基準がない場合に,それらの変数間の関係から変数をいくつかにグルーピングすることのできる手法であり,デコンポジションの手法の一つということができる.