主運動として工作物に回転を与え,バイトなどの工具に送り運動を与えて外丸削り,中ぐり,突切り,正面削り,ねじ切りなどの加工を行う工作機械.工作機械の中でも代表的なものであり,その種類も多く,普通旋盤,工具旋盤,ねじ切り旋盤,ならい旋盤,タレット旋盤,単軸および多軸自動旋盤,卓上旋盤,正面旋盤,立て旋盤,ロール旋盤,車輪旋盤,中ぐり旋盤などがある.また,数値制御工作機械に分類される数値制御旋盤は,加工原理,対象とする工作物が旋盤と同じであり,旋盤の一種である.普通旋盤のことを単に旋盤と呼ぶこともある.工作物の加工寸法は,主軸の回転中心から,加工点までの距離によって半径が定まり,その2倍の直径が結果として得られる.したがって,熱変位,工具摩耗,切削抵抗による変形などの誤差が2倍になって現れるという特長がある.丸く削る旋盤,角物の加工をするフライス盤,穴あけ用のボール盤の3種の工作機械があれば,ほとんどすべての形が切削できるが,これらの中では旋盤の加工能率が最も高いので,加工法が選べる場合には,なるべく旋盤を使用するのがよい.→普通施盤