日本機械学会「機械遺産」 機械遺産 第58号

旧横須賀製鉄所 スチームハンマー

 スチームハンマーとは、蒸気力でハンマーを駆動し金属を鍛造する機械である。1865(慶応元)年、横須賀製鉄所の建設を主唱した徳川幕府勘定奉行小栗上野介の構想に基づき、6台がオランダから輸入された。これらは幕府の近代化政策の中で横須賀と横浜の造船所(当時は‘製鉄所’と呼んだ)に配備されたが、現存するのはこの2台のみである。ハンマーヘッドの重さは、それぞれ0.5トン(単式フレーム)、3トン(複式フレーム)である。
 明治維新後は日本海軍に引き継がれ、戦後は在日米軍横須賀基地の艦船修理廠で、0.5トンハンマーは1971(昭和46)年まで、3トンハンマーは1996(平成8)年まで使用されていた。
 その後、これらのスチームハンマーは、日本に返還され、2002(平成14)年、横須賀市のヴェルニー記念館に移設されて現在に至っている。これらは一世紀以上にわたって使用されており、幕末期以降の日本近代史を物語る貴重な機械である。

《写真提供:横須賀市自然・人文博物館》

公 開

ヴェルニー記念館

開館時間:
9:00~17:00
利用料:
入館無料
利用できない日:
月曜日 (祝日の場合は翌日)、年末年始
住  所:
〒238-0045 
神奈川県横須賀市東逸見町1-1
電話番号:
046-824-1800
HPアドレス:
http://www.museum.yokosuka.kanagawa.jp/exinfo/verny-map
交通機関:
JR横須賀駅から徒歩2分

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