日本機械学会「機械遺産」 機械遺産 第 136号(2026年認定)

交流二段速度モーターを用いたエレベーター巻上機

 エレベーターは、人命安全上、起動・停止は低速、移動時は高速が求められる。本機は、三菱電機(株)がエレベーター用途として1938(昭和13)年に製造し、埼玉県北足立郡大宮町の三菱鉱業中央研究所(現三菱マテリアル(株))に設置された交流二段速度モーターを用いた巻上機である。直流モーターに比べ低コストでなめらかな可変速を実現した点に技術的意義がある。本機は、昇降速度45m/min、積載容量1,600kgの仕様を有し、巻上機には特許1件、実用新案3件の技術が採用されている。巻上機は1938(昭和13)年製、原動機である交流二段速度モーターは1939(昭和14)年製である。同モーターは同軸上に低速用・高速用の2種の巻線を備え、低速205rpm、高速550rpmを切替制御する構造であった。
 本機は、1986(昭和61)年の設備更新時に回収後、日本工業大学工業技術博物館の所蔵を経て、現在は三菱電機ビルソリューションズ(株)の「SOLAÉ」試験塔内に展示保存されている。サイリスタ制御、インバータ制御へと続く日本のエレベーター技術発展史を物語る貴重な機械である。

《写真提供:三菱電機ビルソリューションズ株式会社》

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SOLAÉ(ソラエ)試験塔

開館時間:
会社営業日のみ
入場料:
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休館日:
会社休業日
住所:
〒492-8682 愛知県稲沢市菱町1番地
電話番号:
0587-23-1111
HPアドレス:
https://www.mebs.co.jp/
交通機関:

JR東海道本線 稲沢駅より徒歩15分

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