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全国学生研修会に参加して

山形大学工学部精密工学科3年 加瀬 淑幸

 第28回全国学生研修会は8月21−23日の3日間、熊本〜阿蘇・九重で行われました。
 3日間の日程は、初日お昼に熊本駅に集合した後、午後に平田機工のロボット工場の見学をして国立大学九重共同研修所での懇談会で終わり、2日目は近くの九州電力八丁原地熱発電所を見学し、午後は阿蘇火山博物館、周防の猿回し劇場をまわり、阿蘇簡易保険保養センターに宿泊し、3日目は熊本テクノポリスセンター及び電子応用機械技術研究所を見学してお昼に熊本駅で解散というものでした。
 平田機工は産業用ロボットを製造していますが、ここのロボットは自動車やオーディオ関係はもちろん食品関係の工場でも使われているそうです。しかしこの工場ではあまり使われていないようでした。
 その後、宿泊場所の共同研修所へ行きました。1日目の日程を終え、すっかりお腹のすいていた私はそのあと懇談があることを深く考えずに御飯をいっぱいおかわりしてしまいましたが、同じことをした人は他にも若干名いたと思います。
 懇談会ではそれまで残っていた重いムードがしだいになくなっていました。みんなの持ちよった全国各地の名産品やビール、おつまみがなくなっていくと共に、話ごえの輪が広がり、あちこちで爆笑の声が弾き渡りました。そうです、この場で全国の名物男達は己の名を更にあげるのでした。
 2日目は台風14号のため大雨という最悪のスタートとなりました。しかしバスが見学口までついてくれたので、我々は傘も使わず十分移動できました。
 まず地熱発電所の見学です。初めにビデオでここの発電所の建設過程を観たあと所内をみてまわりました。大きな施設の割にはタービンと発電器は小さい感じがしました。
 山地という気象上、霧が我々の視界をさえぎり、景色を楽しむということはできませんでしたが、バスでの移動中はカラオケあり、物まねありと充分楽しい時を過ごすことができました。
 午後の観光を終え宿舎へいきました。今回は前日の共同研修所と違って一般の人たちはいるし、土足で部屋までいってよいということで到着した我々は多少狼狽させられました。おまけにゲームコーナーはあるし、卓球台はあるし……。
 夕方は委員長校会と機械学会の偉い人との合同会議が、(隣の部屋からきこえてくるカラオケとともに)おこなわれました。学会の行事やメカライフ編集に関する打ち合わせのあと、自由討論のかたちで語し合われたのは、学生会員の減少!という事実です。原因はいろいろ考えられますが、どうしたら増加させることができるでしょうか?現実的に考えて、学生のうちから学会に入っている必要はあるのでしょうか???(ちなみに正会員は増加している)。結局夕食の時間になったので会議は打ち切り終了となりました。
 3日目の見学地である熊本テクノポリスセンターは、IC工場など先端技術産業の盛んな地域である熊本がさらに将来の人材育成等のための施設だそうです。電応研は地域企業の研究の支援するのが目的だそうです。
 今回の研修会では東北からの参加は3人だったけれど、来年は盛岡!でおこなわれるので皆さん、期待してまっていて下さい。幹事校の岩手大学の皆さん、がんばって下さい。


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