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トライアルとの出会い

福島工業高等専門学校
機械工学科 5年 小嶋 雅美

 トライアルとは何かを知っていますか?ここでいうトライアルとは足を着かずに障害物をクリアする競技で,スピードを競うモトクロスとは違うのです。
 私はこの夏休みにバイクを通じて知り合った10才年上の方(ちなみに私はこの方を師匠と呼んでいます。)にトライアルバイクを借りて1日4時間,3週間位練習しました。
 最初の3日間位は師匠に言われた通りにゆっくり(歩くより遅い速度で)走る練習をしました。簡単だなと思っていましたが初めの頃はクラッチワーク,アクセルワーク,ブレーキワーク,体重移動がうまくゆかず,すぐにエンストや足付きをしてしまいました。1週間を過ぎたあたりから左手人差し指第2関節にクラッチだこが出来てしまいました。2週間を過ぎた頃からめきめき上達し,5段位の階段を登り降りできるようになりました。この頃自分の技術を過信したためアクシデントを起こしてしまいました。それは雨上がりの土手を登っていた時バイクの前輪が地面から離れ転倒し,背中を強打してしまい,少しの間呼吸が出来ませんでした。その事を師匠に話すと,「バイクは壊しても体は壊すな。新しい練習に入る時は注意事項を充分聞いてから練習しろ」と,大変怒られました。そのアクシデントの後も練習に練習を重ね,アクシデントを起こした土手も制覇しました。そして夏休み中の目標であったスタンディンク(バイクに乗ったまま足を着かず止まっている技術)も10秒位,出来るようになりました。
 トライアルは,簡単に始められる上にとても奥の深い競技ですので,バイク好きの方はもちろん,バイクが苦手という方も1度やってみて下さい。その日からトライアルの虜になることでしょう。


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