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全国学生研修会に参加して

秋田大学大学院
生産機械工学専攻  虻川 大弘

 「全国学生研修会」に参加してほしい、という依頼が来たのは確か7月のことでありました。その時、私ははっきりいってあまり乗り気ではありませんでした。というのは、貧乏学生であるがため交通費が稔出できるか不安であったのに加え、全国学生研修会が行われる前日まで地元秋田でソーラーカーラリーが行われ、私はドライバーを務めなければならないため、疲労困憊している自分が容易に想像できだからです。しかし、交通費は支給されると言うことであっさり参加を決めたのでした。
 初日、集合時間を厳守するためまだ疲労が抜けきらないまま秋田を早く出発した時は一抹の不安がありました。しかし、その気分も東京駅で全国から集まった参加者と対面し、移動手段であるバスに乗ってしまうとすっかり消え去っていました。その後バスに乗って移動し全日本空輸(株)を見学しました。最初に見学した機体センターでは、その機体の大きさに改めて圧倒され、その次に乗員訓練センターを見学しました。ここでは、乗員訓練に使用するフライトシミュレータを見学し、その精巧さは特に印象に残りました。また、スチュワーデスによる非常時態の誘導模擬を見せていただき、その臨場感あふれる演技に皆拍手喝采でした。その晩、宿泊先である荏原製作所の研修センターにて夕食・懇親会を行った頃には、皆いっそう打ち解けて大変な騒ぎでした。その後、私はやはり疲労の為さっさと寝てしまいましたが、皆夜遅くまで起きていたようでした。このあと2日目、3日目も見学および観光を無事こなすことができ、天候には多少恵まれなかったものの有意義な時間を過ごしたと思います。
 今回初めて全国学生研修会に参加して特に感じたのは、東北支部のような各大学間の距離が遠いところではつながりが薄く、このような悩みを地方の?支部では必ず持っているということです。このため支部毎でも集うのは年1,2回といったところの様です。この問題点は、毎年全国学生研修会での学生員委員会・委員長校会で取り上げられるようで、予算の都合などを考えるとかなり厳しいというのが現状です。しかし、今回のような学生研修会に参加することによって少しでもその点を補うことができると思われます。みなさんでまだ参加したことがない方がいたら、ぜひ参加することをお勧めします。


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