第1章 まえがき

 世界自然遺産の島、屋久島。その屋久島で電気自動車を導入し、その普及に努めているという情報がある委員を通じて第二技術委員会の我々の耳に入った。屋久島といえば縄文杉、年間降雨量8,000〜10,000mm、亜熱帯気候、等々が思い浮かぶ。誰が、いつ、何のために、導入/普及に熱心なのだろうか?好奇心の虫がムクムクと目覚めてきた。
 早速、全委員から調査団員を募集することとした。まず事前に書籍、電気自動車製造メーカー、インターネット等を駆使して屋久島と電気自動車の情報を手分けして収集した。夏も終わりの9月上旬、近海で台風が停滞している中、調査団は屋久島めがけて出発した。
この報告書は現地で見聞してきた事実を忠実にまとめ上げたものである。そのため、文中で前後の矛盾や、数値の違いなどがあるかもしれない。見聞録としてご理解いただきたい。

 
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last update 2001.02.08 Copyright(C) JSME TLD