8.3 自動車のエネルギー変換効率は、電気、ハイブリッド、燃料電池、ディーゼル等、どれが一番良いのか?
    (石油等エネルギーの掘削から使用まで考慮する)


各種の動力源を用いた自動車のエネルギー変換効率を比較する。ここではエネルギー源の掘削から自動車の走行までの損出を考慮しているが、自動車本体、電動機、電池等の製造、廃棄に必要なえネルギーは考慮していない。小型乗用車を対象とし、10−15モードでの走行を前提としている。
 エネルギー効率の高い順に、
(1)電気自動車        17.9〜27.1%
(2)CNG(天然ガス)自動車 13.0%
(3)ディーゼル自動車     11.1%
(4)ガソリン自動車      10.8%
であった。

小型乗用車の燃費、車両重量、走行抵抗の設定値

 
10−15モード
車両重量(kg)
備 考
燃 費
平均走行抵抗(kg)
電気自動車
6.8 km/kWh
50.8
1,700
リチウムイオン電池を想定
CNG自動車
17.0 km/L
38.3
1,200
 
ガソリン自動車
14.0 km/L
33.2
1,000
 
ディーゼル自動車
15.0 km/L
33.2
1,000
 

エネルギー・燃料の配給端効率

 
採掘*1
船舶輸送
精製
国内輸送*2
圧縮
配給端効率
電力(火力)
(電気事業連合会提供値: 1997年度値)
36.0 %
天然ガス
88 %
98 %
99 %
98 %
83.7 %
メタノール
70 %
99 %
95 %
65.8 %
ガソリン
99 %
99 %
90 %
95 %
83.8 %

軽油

99 %
99 %
95 %
95 %
88.5 %

*1 天然ガスは液化を、メタノールはメタノール変換を、それぞれ含む。
*2 天然ガスはガス化を、軽油は給油を、それぞれ含む。
出典: 平成11年度電気自動車等中長期普及計画報告書、(財)日本電動車両協会
(平成12年3月)

図  小型乗用車の10・15モード走行時のエネルギー効率(その1)

出典: 平成11年度電気自動車等中長期普及計画報告書、(財)日本電動車両協会
(平成12年3月)

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