部門長一覧
第 102 期部門長退任のご挨拶
第 102 期エンジンシステム部門
部門長
三上 真人
(山口大学)
第102 期のエンジンシステム部門長を務めさせていただきました三上真人です.退任にあたり一言ご挨拶申し上げます.
1年間部門長を大過なく務めることができましたのは,部門幹事の今村宰先生(日本大学),副部門長の川那辺洋先生(京都大学),総務委員の佐藤進先生(東京科学大学)をはじめとする部門の運営委員の皆様のおかげと存じます.ここに厚く御礼申し上げます.
近年のエンジンを取り巻く環境は,カーボンニュートラル社会の実現に向けたエンジンの役割,新たな燃料技術,電動化との協調など,急速に変化し,それに伴い部門の活動も多岐にわたってまいりました.また,日本機械学会では部門の評価も始まり,我々の必ずしも本意ではない評価がなされるなど,部門の存在意義や今後の方向性を改めて考えさせられる状況となってきております.そのような中,エンジンシステム部門では部門将来検討委員会において,エンジンシステムの長期ビジョンが議論され,その実現に向けてこれにかかわるすべての分野と協働するために必要な技術課題,人材育成課題,産学連携課題とそれらの解決に向けた活動施策が活発に議論されています.昨年12月に開催されました内燃機関シンポジウムにも多くの参加があり,エンジンに関する学理と技術について熱い議論が繰り広げられ成功裡に終えることができましたが,そこでも部門将来検討委員会によるフォーラムにより,現状と課題そして今後に向けた意思を共有できたのは意義深かったものと考えております.
エンジンシステム部門は,これからも日本の基幹産業を支える重要な役割を担い続けることと確信しております.持続可能な社会の実現に向けて,エンジン技術にはまだまだ大きな可能性があると信じております.次世代を担う若手研究者・技術者の育成,そして異分野との連携を一層強化することで,エンジンシステム部門がさらに発展していくことを心から願っております.
第102期には学会の方でいくつか動きがございましたが,エンジンシステム部門にとって好ましい動き二点をここに報告させていただきます.一点目は,部門評価に共催行事も加味されるようになったことです.内燃機関シンポジウムは幹事学会が1年毎に日本機械学会と自動車技術会とが交代で務める共催形態ですが,当初は自動車技術会が幹事学会の場合には評価に加味されないという方針でしたが,これが加味されるように変更されました.二点目はInternational Journal of Engine Research(IJER)誌が学会の学術誌の一つとして認められたことです.IJER誌はこれまで,日本機械学会内ではエンジンシステム部門独自の活動という位置づけに留まっていましたが,学術誌編修部会規定および学術誌規定が改訂され,2025年4月からは日本機械学会学術誌の一つに含められることとなりました.これにより,以下の日本機械学会学術誌のページ
https://www.jsme.or.jp/bulletin/index.html
からIJERへもリンクが開設されています.
最後に改めまして,部門運営にご尽力いただいた運営委員の皆様,講演会や講習会の企画・運営にご協力いただいた委員の皆様,そして日頃から部門活動にご参加いただいた会員の皆様に,心より感謝申し上げます.皆様の熱意とご支援なくしては,部門の発展はあり得ません.特に,若手の育成に力を注いでくださっている先生方,そして常に新しい視点を提供してくれている学生の皆様には,心からの敬意を表します.第103期は,川那辺洋部門長(京都大学),三原雄司副部門長(東京都市大学),佐藤進幹事(東京科学大学)の新体制のもと部門運営が行われます.引き続き会員の皆さまのご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます.
末筆ではございますが,皆様の益々のご健勝とご活躍を祈念し,退任のご挨拶とさせていただきます.
第 103 期部門長就任のご挨拶
第 103 期エンジンシステム部門
部門長
川那辺 洋
(京都大学)
第103 期エンジンシステム部門長を拝命しました京都大学の川那辺洋です.会員の皆様におかれましては,平素から本部門の活動へご理解,ご協力を賜りまして誠に有り難うございます.副部門長の三原雄司先生(東京都市大学)および部門幹事の佐藤進先生(東京科学大学)とともに,総務委員会および運営委員会委員を中心に,各委員会および部門代議員の協力により,本部門がエンジンシステム分野の魅力を発信し続けるよう2025 年度の部門運営を進めて参りたいと思います.
さて,本年度は2050年カーボンニュートラルの目標に対してあと25年という節目の年になるかと思いますが,乗用車の通常使用年数を考慮しても2世代程度,大型機械であれば1世代といったところであり,2050年を見据えた社会構築,製品導入がますます重要になっていると言えます.
カーボンニュートラルに向けた手段としては,様々な方策が示されています.例えば燃料についてみれば,従来の石油系燃料から天然ガス等の低炭素燃料への置き換えのみならず,水素,アンモニア,バイオ燃料,合成燃料といった多様なオプションが示されています.装置としては,乗用車については純粋な電動パワートレインだけではなく,エンジンとの組み合わせによるハイブリッドシステムが再度注目されるのに加えて,排熱のような低温度差熱の動力回収といった技術が今後ますます重要になっていくと思われます.このように,燃料とエンジンシステムの組み合わせや使い方が多様化するのと同時に,エンジンシステムのみならずエネルギーシステムとしての最適化を目指すことが重要になるでしょう.このような場合,各要素のパラメータに対する挙動および境界条件を見極めることが必要になります.すなわち,エンジンシステムに関して学術的に一般性のある知見や基礎学理を追求することがますます強く求められるようになると考えます.
エンジンシステム部門では今年も,本分野における専門的な議論を深めるとともに,学問体系を整えていくことを目的として, 9月7日(日)〜10日(水)に開催される年次大会では,機素潤滑設計部門,熱工学部門,動力エネルギーシステム部門と共同でエンジンおよびエネルギー変換技術に関するセッションを企画しています.また,12月15日(月)〜18日(木)にはCOMODIA2025が開催されます.是非ご参加いただき世界各国のエンジン技術者と情報交換および議論を深める場として活用いただければと思います.
最後になりましたが,本部門では上記の企画の他にも,スターリングサイクルシンポジウム,部門講習会,基礎講習会を企画しております.ぜひご参加のうえ,情報交換を行うとともに,エンジンシステム分野の将来について議論を行いましょう.本部門活動への会員の皆様の積極的なご参加と将来に向けた忌憚のないご意見を賜りますよう,お願い申し上げます.
<歴代部門長一覧>
| 期 | 年度 | 氏名 | 就任時の所属 |
|---|---|---|---|
| 67 | 1989 | 池上 詢 | 福井工業大学 |
| 68 | 1990 | 池上 詢 | 福井工業大学 |
| 69 | 1991 | 村山 正 | 北海道自動車短期大学 |
| 70 | 1992 | 村山 正 | 北海道自動車短期大学 |
| 71 | 1993 | 廣安 博之 | 近畿大学 |
| 72 | 1994 | 廣安 博之 | 近畿大学 |
| 73 | 1995 | 浜本 嘉輔 | 岡山大学 |
| 74 | 1996 | 辻村 欽司 | 千葉工業大学 |
| 75 | 1997 | 神本 武征 | 東京工業大学 |
| 76 | 1998 | 藤本 元 | 同志社大学 |
| 77 | 1999 | 河野 通方 | 東京大学 |
| 78 | 2000 | 宮本 登 | 北海道大学 |
| 79 | 2001 | 西脇 一宇 | 立命館大学 |
| 80 | 2002 | 三輪 恵 | 徳島大学 |
| 81 | 2003 | 井上 悳太 | (株)コンポン研究所 |
| 82 | 2004 | 大聖 泰弘 | 早稲田大学 |
| 83 | 2005 | 塩路 昌宏 | 京都大学 |
| 84 | 2006 | 新井 雅隆 | 群馬大学 |
| 85 | 2007 | 角田 敏一 | 大阪府立大学 |
| 86 | 2008 | 青柳 友三 | (株)新エィシーイー |
| 87 | 2009 | 飯田 訓正 | 慶應義塾大学 |
| 88 | 2010 | 堀 正彦 | (財)日本自動車研究所 |
| 89 | 2011 | 村瀬 英一 | 九州大学 |
| 90 | 2012 | 冨田 栄二 | 岡山大学 |
| 91 | 2013 | 後藤 新一 | (独)産業技術総合研究所 |
| 92 | 2014 | 石山 拓二 | 京都大学 |
| 93 | 2015 | 畔津 昭彦 | 東海大学 |
| 94 | 2016 | 小川 英之 | 北海道大学 |
| 95 | 2017 | 千田 二郎 | 同志社大学 |
| 96 | 2018 | 西田 恵哉 | 広島大学 |
| 97 | 2019 | 森吉 泰生 | 千葉大学 |
| 98 | 2020 | 志賀 聖一 | (一財)地域産学官連携ものづくり研究機構 |
| 99 | 2021 | 小酒 英範 | 東京工業大学 |
| 100 | 2022 | 津江 光洋 | 東京大学 |
| 101 | 2023 | 北川 敏明 | 九州大学 |
| 102 | 2024 | 三上 真人 | 山口大学 |
| 103 | 2025 | 川那辺 洋 | 京都大学 |