校閲者の方へ

 本会の活動にご協力を頂きまして有難うございます.校閲者として協力をお願いしております方々に向けてガイドラインを記しましたのでご確認ください.
 校閲依頼が投稿審査システムからE-mailにて送信されますので,ご多忙中恐縮ですがご協力をお願い申し上げます.学術誌発展のためにご協力とご理解をお願い申し上げます.

投稿審査システムについて

 日本機械学会学術誌では投稿審査システムとしてEditorial Managerを採用しております.オンライン上でいつでも作業が可能です.下記『日本機械学会学術誌の論文校閲に際してのお願い事項』に留意して校閲をお願い致します.

論文の校閲について

 日本機械学会学術誌となるMechanical Engineering Reviews,日本機械学会論文集〔Transactions of the JSME(in Japanese)〕,Mechanical Engineering Journal,Mechanical Engineering Lettersおよび部門英文ジャーナル(Journal of Fluid Science and Technology, Journal of Thermal Science and Technology, Journal of Biomechanical Science and Engineering, Journal of Advanced Mechanical Design, Systems, and Manufacturing)に投稿された会員の研究論文を校閲することは,学術誌の編修にとって重要な業務のひとつであり,公平かつ公正に行うことが求められます.以下に,論文集発行の目的と意義,それに基づく論文校閲の基本的な考え方,評価の指針を示しましたので,ご理解の上ご参考にしていただければ幸いに存じます.あわせて,日本機械学会論文投稿・校閲に関する倫理指針もご参照くださいますようお願いします.
 「新規性」,「信頼性」を有し,かつ「独創性」,「萌芽的発展性」,「工学的・工業的有用性」,「機械工学・工業への寄与」,「機械及び機械システムとその関連分野への寄与」を積極的に評価することとし, これらの観点から,一貫性のある論旨で記述され,かつ,十分な価値が認められる場合に,完結性にこだわらずに迅速に掲載可の決定を下して公表します.
 このため,「完結性」を評価項目から無くしております.何卒ご理解頂きご校閲をお願いいたします.

日本機械学会学術誌の論文校閲に際してのお願い事項

〔1〕論文校閲の基本的考え方

 学術の進歩発達をはかり,もって人類社会の発展に貢献することは本会の目的であり,学術論文こそが学術の発展を支える基盤です.したがって,学術の進歩発達に資する学術論文を掲載する学術誌を刊行することは,本会の目的に照らして最も重要な事業のひとつであると言うことができます.学術誌は人類の英知の結集であり,未来へ伝えられるべき遺産です.これを日本機械学会が自らの手によって編修し刊行するということは,学術の進歩と発展を牽引する役割を担うことを意味すると同時に,真に意義深い学術成果を正しく評価する力があることを広く世界に示すことにつながります.とくに和文誌は,自国語によって学術成果の評価と公表を行うことをとおして,自国の学術研究のすそ野を拡大しつつ,自国の学術水準のさらなる向上をもたらす役割もあわせもちます.

 上記のような観点に立って,和文誌と英文誌のいずれにおいても,ピア・レビュー制度の適正な運用に基づく論文校閲こそが, 学術誌にとって,そして学術それ自身にとって,最も本質的かつ重要であることをご理解下さるようお願いいたします.

  1. 論文校閲の任務はまず校閲すべき論文の内容を把握し,その理解に立って,研究成果の新規性,独創性,信頼性,有用性などの学術的・技術的な価値判断などを行い,論文集掲載に値するか否かを公平・公正に判定していただくことです.
  2. 照会は1回限りとし,速やかに可否を判定してください.
  3. 判定に際しては論文の内容の本質的な部分を重視してください.表現の「上手」,「下手」は可否判定の主たる根拠とはなり得ませんが,論理的な文章で簡潔かつ明快に記述されている論文を掲載することが,学術誌の水準を一層高めることにつながることもご配慮ください.

〔2〕 論文校閲に際しての論文評価の指針

  1. 評価の際のもっとも重要な観点は,「新規性」,「独創性」,「萌芽的発展性」,「信頼性と精緻性」,「工学的・工業的有用性」,「機械工学・工業への寄与」などにあります.これらを重視し,論旨に誤りがないことを確認のうえ,改訂すべき点があれば具体的に示してください.
  2. 編修委員会では,英文抄録の充実に向けて,200~300語に単語数を増加し,研究目的,研究手法,結果,そこから引出せる知見などの明解な記載を求めています.英語表現が適正であるかどうかも含めて,改訂すべき点があれば具体的にご指摘願います.
  3. 英文抄録と同様に,図と表のキャプションに十分な情報を記載することも求めています.これについても,英語表現が適正であるかどうかも含めて,改訂すべき点があれば具体的なご指摘をお願いいたします.
  4. 論理的な文章で簡潔かつ明快に記述されているかどうかについても,ご検討の上,必要であれば適切に改訂するよう指示してください.
  5. 論文題目,参考文献,論文の長さなどについても,適正であるかどうかのご検討をお願いします.
  6. 「掲載否」と判定する場合には,論旨の矛盾や飛躍あるいはすでに公知である背景などを明確にご指摘ください.可能であれば,改善すべき点を具体的に示して再度の投稿を促すご指導をお願いいたします.
  7. 以下に該当する論文があった場合は,校閲作業をせずに「掲載否」としてください.
  8.  ・すでに公開されている内容と極めて類似した内容の論文
     ・機械工学分野から著しくはずれている内容であり,本会学術誌掲載にふさわしくない論文
     ・明らかに推敲不十分である論文
     ・兵器,直接軍事に関わる内容の論文
     ・商業目的である論文
          

〔3〕校閲依頼に対して

 校閲を行う場合,原則として本会発信日より下記に示す期限内に校閲を終了の上,校閲結果を記入して,校閲報告をしてください.

    ●校閲期限:3週間以内(Letter論文の場合は,2週間以内)
    ●再校閲の期限:原則として2週間以内(Letter論文の場合は,1週間以内)

なお,以下の理由による場合は,直ちに,校閲辞退の手続きをしてください.

  1. 専門から著しくはずれた論文が送付され,校閲不可能と判断した場合.
  2. 直接利害関係を持つような著者の論文が送付された場合.
  3. 校閲期間が長期の出張等と重なり,期限内に校閲できない場合.

〔4〕その他

  1. 校閲者の氏名,校閲の状況・結果は,いかなる場合でも口外しないよう注意してください.また,校閲の依頼を受けた事実,校閲中の論文の全部または一部の内容を他者に漏らすことのないようにお願いします.
  2. 校閲者は,校閲した論文が公刊されるまでは,その内容を自己のために利用しないでください.
  3. 校閲者は,論文の内容が既に公刊された論文と同一であることを発見したり,同一である疑いがあると判断した場合,および当該論文の中に捏造,改ざんおよび盗用を発見したり,その疑いがあると判断した場合には,速やかに編修委員会に報告してください.
  4. 英文論文の校閲時,著者が日本人である場合,照会事項あるいは返却理由は日本語でも結構です.
  5. 論文のなかに,生命・生体に関わる実験を行ったデータが記述されている場合,人間を対象とする医学研究の倫理的原則であるヘルシンキ宣言,並びに関連する我が国の倫理,法律および規制上の規範・基準に則っていることを示す記述,例えば「所属機関等の倫理委員会あるいは動物実験委員会の承認を得ている」等の記述があるかどうかをチェックしてください.

ご校閲の際には以下の関連規定等もご確認ください.

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