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CAD製図

宮城工業高等専門学校
機械工学科5年 佐々木 康之
 私たちの学校に平成元年11月にCADが45台入りました.これで私たちは4年に手巻きウィンチと渦巻きポンプ,5年に4サイクルエンジンの図面を描いています.また,卒業研究において,装置の図面やグラフの作成を行うときにもこのCADを用いています.
 CADを使用してよくなった点あるいは不便になった点が幾つかあります.例えば,CADを使用してよくなった点は,図面がきれいなことです.手書きの製図の場合,ちょっとしたことで図面が汚れたり,細かい部分を書くと線がずれたり,太くなったりして汚ない図面になりがちですが,CAD製図の場合,一定の太さでまっすぐな線を描くことができ,汚れることがほとんどなくきれいな図面が描き上がります.不便になった点といえば,最初の慣れない時点では,画面上で描かなければならないために,線が細かいのできちんと描いたつもりの線でも少しずれていることがあり,また,長時間画面を見ていると目が疲れるということです.そのほかにもいろいろあります.
 さて,夏休みには,一般の人にもCADの使い方を覚えてもらえるように,CAD公開講座を開いています.今回の公開講座に,私達機械工学科5年生の10名ほどがアドバイザーとして参加しました.やはり,慣れていない人が多く,思うように書けなっかたようです.そのために,私達アドバイザーや先生方は休む暇もありませんでしたが,自分のCADの使い方を確認する上ではよい機会になりました.
 これからは、ほとんどが手書き製図からCAD製図に変わると思います.そのために,エンジニアとしてより速くCAD製図に慣れ,その長所を最大限に利用していかなければならないと思っています.


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