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学生生活について

秋田大学 鉱山学部 機械工学科4年次
               見城 和昭

 大学に来てから、早くも4年の月日が経とうとしています。最近ではいろいろな忙しさに追われて毎日がまさに“矢のごとく”過ぎ去っていく。いままでの学生生活を振り返ってちょっと考えたことを書いてみようと思います。
 よく、学生時代にしかできないことがあるということを聞くし、自分でもそんなことがある気がして過ごしてきたつもりではある。それは各人でいろいろなことがあり、友人との関わりであったり自分の趣味の領域であったり、また今まで知らなかった新たな世界との出会いであったりすると思う。もちろん自分の専攻した分野についての深い探求心を満たすための勉学でもあります。まさに千差万別、十人十色であり蓼食う虫も好きずき(?)といったところでしょうか。そういったことを考えてみて自分がどれだけのことをしてきたかというと、まだまだいろいろなことが出来たのじゃないかと思うのです。特にいろいろな体験談を話してくれる人との交流から考えさせられることが多くあります。
 私の友人の中に何度も海外に出かけていって数多くの経験を積んできている人物がいます。出かける理由は語学旅行であったり単なる観光だったり、また次の時にはボランティアであったりして、そのバイタリティあふれる行動力にはただただ頭が下がるばかりでした。旅行に出かけることが“バイタリティあふれる行動”と言うわけでなく、そこに行き着くまでの行動がバイタリティ溢れているのです。彼は決して裕福と言うわけではないので旅行に行くための資金作りをしなければならないのですが、もう行きたいところが決まるとそこに行くためにそれは一生懸命、本当に一生懸命アルバイトをします。それは、夜遅くまでのものであったり、長期に山にこもってしまうモノであったりします。詳しく語ることはあえてしませんがそれによって失ってしまうものがあったりもしました。そこまでして自分のしたいことに専念できる彼を見て学んだことは数多く、『何らかの行動を起こしてみないことには結果が出ないのだ』ということも感じました。そう思ったからこそ思い切ってチャレンジを重ねたこともあり、今となってはいい思い出になっていることもあります。
 このように同じ大学内の人でもやはり自分とは全く遣う時間を過ごしているのですが、時たま他大学の人と語す機会があるとま1た新たな道を開いてくれます。その1つの機会として東北学生会の研修会があったのですが、限られた少しの時間ではありましたが、それなりに考えさせてくれるものがあり有意義な時間が過ごせたのではと思います。いろいろな環境におかれているそれぞれの学生生活をもっと数多くの場で、もっと時間がとれて話せる時間があれば、そういった事こそ学生に必要なものなのではと思いました。
 幸いなことに私は来春からの進路として、進学が決まっているのであと2年の学生生活が残っています。あと少しの時間を研究に傾けると同時に学生としての生活をしっかり考えていきたいと思っています。そのためにはまず目の前にある卒業研究、論文を仕上げて4年間の総まとめをしていきたいと思っています。


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