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ほかにやってる人います?

鶴岡工業高等専門学校 機械工学科5年 鈴木貴之

 さてなぜか私の所にきてしまった。特にまじめな会員でもなく、特に行事に参加しているわけでもなく、先生の薦めがあったので何となく入ってしまったものなので、はてさて、こんなことを書いていてよいのであろうかとも思うが、こんなはっきり言ってやっかいごとを引き受けてくれる人もいない。うーん、この際下(4年)に押しつけようとも考えたのだが、すかさず「4年生も一人書いているからだめ」と本当にだめ押しされてしまった。
 そしてさらに“なにを書いてもいいです”とのこと。ある意味一番書きにくい気がする、まあだからといって何かに決められてしまっても書けないことに変わりはないのだが。おまけにここ最近のコンパスを参考資料としてもらったのだが、読むとまるで理系の人が書いているとは思えぬほどに上手であった。残念なことに私はロボコンはやったときがないし、学校のことについてはすでに先輩方が様々書いているし、ソーラーカーのような分かりやすい卒業研究をやっているわけでもないが、ちょっとぐらい機械工学科の中でもこんなことをやっているやつもいるということで書いてみようか。
 私のやっている卒業研究は、ネットワーク最適化問題の描画である。具体的にいうと工具経路最適化問題(具体的にはプリント基板へICなどの足を入れるための穴開けなど)の答えをもらって、それを2次元空間上に描画するのが一つ。もう一つがこれも同じ生産ラインの工程編成問題の答えをもらって描画する。
 基本的な部分はすでに前年にできていて、今年の私の課題は各問題を処理するプログラムに去年作った描画プログラムを移植すること。そしてこれが本題であるのだが、順序制約問題の複雑に入り細んだネットワークをいかに見やすくするかという点である。
 しかし、これがなかなか難しい。見やすい、見にくいの判断は人によって違うし、そもそもこのパソコンにどうやってこの概念を判断させるか。逆に言うなら、この判断をパソコンに分かるようにどうやってこの概念を数値化するか?というところが悩むところである。
 と、まあ私たちの研究室ではこのような端から見れば訳の分からない?ことをパソコン上で研究をしている。こんなふうに机に座って、ひたすらプログラムしているだけの研究室は、さすがに機械工学科の中では私たちのところだけである。まあたぷんほかを探してもほとんどいないとは思うが。こういったプログラムはアイデア勝負といった部分が多いので、なかなかどこまで進んだか、あとどのくらいで終わるという目安がつかない点は不便で不安な面もある。が、端から見ている分には“楽してるなあ”と思われてもいるようだ。
 あ、よく見ればなんとか行は埋めたかなあ。まあ自分でいうのも何だが“駄文”である。できれば載らない方が、私とこの高専のためのような気もするが……… まあいいか、最終学年だし。たまにはこんなふざけたのもいいんじゃないかな?


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