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夏季キャンプ報告書

八戸工業高等専門学校 機械工学科
         5年 堀 伸明

 我々、八戸高専の機械学会学生員のメンバーは、毎年夏休みに、キャンプに行っている。これは、「学年の枠を取り外し、学生どうしの縦のつながりを作ろう」というのか目的である。まあ、このように言えば聞こえは良いのだが、本当のところは、「みんなでワイワイ楽しくやろうぜ!」といったところだ。今年は、「夏はやっぱり海!」という理由から、青森県の陸奥湾を臨む夏泊半島に行くことになった。テントや寝袋、バーベキューセット..etc。準備は全てOKで、当日を迎えた。しかし、ここですんなり物事が進んでしまったら八戸高専の学生じゃない!何かやらかしてくれるはずである。というわけで、今年も皆さんいろいろやってくれました。まず、手始めに集合場所に三十分も遅刻してくるヤツがいるかと思えば、北海道旅行の帰りに、バイクで直接現地に来るとか言っといて、フェリーに乗れなくて来れなくなったヤツもいた。まあ、初っぱなから一悶着あったけど無事キャンプ場に到着。着いたのはいいのだが、寒い!とにかく寒い!夏とは思えぬこの寒さ!異常である。「やませ」が吹く八戸以上に寒かった。しかし、そんなことを言ってばかりもいられない。自分たちの寝場所を確保しなければならないからだ。めぼしい場所を見つけ、テントの設営をはじめた。強風の中テントを広げると、あるはずのインナーが何処にもないのだ。皆が、朝までのキャンプに不安を覚えたが、それを口にする者はなかった。ようやくテントの設営も終わり、さあ飯でも作るか!ということで準備をしていたら、先ほどの不安が再び脳裏をよぎった。何故なら、「米」がないのだ。さらには「調味料」もない、しかも店なんて見あたりもしない。皆の顔に焦りと不安の色が浮かんだ。そんなとき、八戸高専若手ナンバー1のK先生が、愛車のJeepでひとっ走りしてくれることになった。皆の不安を感じとったのか、自分の空腹を早く満たしたかったのか定かではないが、とにかく助かった。しばらくして、米と調味料の調達に成功した。ここから、ようやくキャンプらしくなってきた。食事の準備をしている間、ある者は釣りを楽しみ、ある者はK先生のJeepを乗り回し、そしてある者は、オフロードバイクでコケていた。各々がその時間を十分に楽しんでいた。日も沈みはじめたころ、ようやく食事の用意が整い、釣りに行っていた人たちも怪しい魚を釣って帰ってきた。今年の食事は、いろいろあった割に過去にないほどのうまさであった。そんな旨い飯を食いながら皆、思い思いに語り、段々ハイテンションになってきて、意味不明な行動をとる者も現れてきた。何故、テンションがハイになったのかは、皆さん勝手に想像して頂きたい。みんなが、かなりいい感じになった頃、キャンプと言えばキャンプファイアーと言うことで、山に枯れ枝を拾いに行きその周りで、花火をやりながらみんなで弾けまくっていた。
 そんなこんなで、今年のキャンプは、いろいろなアクシデントがあっただけに、目的である「学生とうしの縦のつながり」は、かなり強いものになったと思う。この行事はこれからも続けて行きたいと思うし、もっと学生の積極性が出てくればさらに素晴らしくなると思う。まとまりのない文章になりましたが、八戸高専の夏季キャンプ報告を終わります。


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