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「客観的にみた機械工学科」

秋田大学 鉱山学部
機械工学科4年   小松喜美

 大学というものは非常に、特異な塊であると私は考えます。大学において大学生という大きな塊の中にそれぞれの秩序をもった学部生が無秩序に存在し、その中にそれぞれの秩序をもった学科生が同じように存在している。それに加え院生、教授達、付属施設の方々など、大学に存在しているという、ただそれだけの接点をもち、まるで乱流の如く入り乱れている様に思えます。
 さて、このような状況下にある我が機械工学科ですが理工系というのは、どうしてもマニアックな人たちの集まりと思われがちで、とかく我が鉱山学部という名は秋田県人にも「いったい何をしているのか」、「穴でも掘っているのか」というような感想を持たれています。がしかしそのなかでは機械工学科というのは幾分、正統な評価を受けています。機械工学科というのは歯車をいじり、エンジンを作り、ロボットと戯れている・・・とまあこのような評価でも鉱山学部の中ではだいぶ、マシなほうであります。資源素材工学科や物質工学科よりは。このような評価を一新すべく(?)大学祭の折機械工学科のうちの幾らかの研究室が研究室公開を行いました。内容はイメージを一新するのには十分であったと思われましたが、見学者が少なかったのが残念でありました。
 別の視点から我が機械工学科を評価しましょう。大学生の楽しみのひとつといっても過言ではないコンパにおけるウケを考えます。我が秋田県にある4年生大学は某私立大学と秋田大学のみであります。その際どうしても私立系は遊んでいて、国立系はまじめという固定観念があるようで国立系の我々にとってはよい傾向と言えますしかし我が大学内で、教育学部と鉱山学部のウケはさきほど述べたようにマニアックなイメージのある鉱山学部のほうが不利であると思われますが実際、私の調査では鉱山学部のほうがウゲがよいのです。なぜでしょう?それは鉱山学部生の多出身地性によるところが強いと思われます。北は北海道、南は九州鹿児島まで、さまざまな地方の人たちとの交流をすることにより、バラェティに富んだ人物に成長を遂げ、コンパをするときも出身地の話題で、まず、つかむことができます。鉱山学部といっても悪いことばかりではないと思って頂けたでしょうか。こんな鉱山学部ですが、来年度から工学資源学部と改称されます。少々残念な気もしますが世間一般にはこのほうがウケがよいと思います。また、我が機械工学科も現在の三大講座から一講座増え、四大講座と変貌を遂げるようです。時と共に移りゆく我が機械工学科でありますが、もう少し世間一般からの評価が正しいものになり、いつまでもコンパウケすることを願って止みません。


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