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ロポコンに参加して

八戸工業高等専門学校

(その1)  「Rough」製作記

機械工学科3年 鈴木  求

 平成10年10月中旬、ロボコン東北地区大会が行われた。
 今年のテーマは「生命上陸」、大、中、小と10個ある島に種子を着地させ生命を誕生させ得点を競う競技である。
 我が八戸高専からは2つのマシンが出場しました。1つは「イカロス」といって自走式の種子で大変頭のいい種子を搭載したマシンです。もう1つは「Rough」といい、種子を打ち出して島に着地させ、その落下の衝撃を利用して生命を誕生させるマシンです。僕は「Rough」のチームのメンバーとして参加しました。そこでこの「Rough」についての説明をしようかなと思います。
 「Rough」の名の由来はマシンのコンセプトが“大雑把”であることから名付けられました。最初はバネを利用して投石器のように種子を投げる予定でしたがモーターのトルクが足りない、反動が大きすぎる等の欠点が出て、没案となりました。そこで考え出されたのがローターを使って種子を打ち出すという案です。先輩達は何日もかけて打ち出しの角度、速度、それに伴うローターの回転数を計算しました。その計算結果を元に設計された図面通りに製作、そしてついに試作機が完成しました。というわけで早速実験、しかしいきなり問題発生!種子が装填や発射の時点で割れてしまったのです。というわけでその問題を改善、そして実験すると再び問題発生、それを改善して実験、問題発生…という日々が繰り返されていきました。そしてとうとうマシンが完成。当初の予定の秒間2発は実現できなかったものの、50個の種子が乱れ飛ぶ姿は名前に恥じない豪快さを見せ付けてくれました。
 こうして「Rough」は完成しました。肝心の大会の結果はというと思わぬ規制を受けつつも、ベスト4進出と大健闘!でも残念ながら全国大会に出場することはできませんでした。でも観客からのたくさんの拍手、応援、笑いをもらい、「いいマシンを作ったのかな」と思っています。
 こうして今年のロポコンは終わりました。来年は“おもしろく!且つ全国に出れるマシン”を目標にして頑張りたいと思っています。


(その2)  ロボコンをやろう!

機械工学科3年 鶴ヶ崎 大介

 “ロポコン’98、アイディア対決ロボットコンテスト!”何というすてきな響きだろう。さらに今年は八戸が会場。会場が八戸ならぱこれは頑張らなくてはと始めた今年のロボコン。今年のテーマは“生命上陸”何ともセンスのないテーマだろう。おっと愚痴が。
 内容はということでテレビを御覧になった方はご存知かとは思いますが、テーマの通り種子を島に着陸させ、種子の中から生命が誕生するというものです。何ともへこむ内容、おっと愚痴が。
 今年も我が校からは2チームが参加。1チームは、「Rough」という打ち出し型マシン。もう1つは「イカロス」。僕は「イカロス」のチームのメンバーです。「イカロス」は古代のギリシャの英雄の名前と八戸の名物の「イカ」をかけたそうです。
 我がチームの種子は、色センサや位置センサ、ホトトランジスタ等を使い電気的制御で動かす頭のいいロボットと、モーターや電気的なものをいっさい使わず糸だけで制御するロボットの二つです。
 はたしてロボットを作れるのかと思うほどのルールに悩まされながらも、夏休み皆と合宿しながらのロボット製作開始!夏休みが終わってからも毎日夜遅くまで工場に入りロボットを作ったり、最後の2週間は、ほとんど徹夜の嵐。でも大好きなロボコンのためならと毎日一生懸命頑張りました。そのかいがあってか、大会では準優勝、そして全国の切符も手に入れました。
 今年はいいチーム、いいメンバーにめぐまれ最高の年でした。特にとても頼りになり、尊敬する先輩達、そしてたのもしい後輩達と出会えて半年近くいっしょにロボコンをやった事が一生の思い出になると思います。後の残りの2年をロボコンのためにつくしたいと僕は思っています。
 そしてこれからも「みんなでロボコンをやろう!」


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