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我が研究室

八戸工業大学工学部機械工学科4年
千坂 博和

 突然の原稿執筆依頼に、何を書こうか迷っていましたが、自分の所属している研究室の紹介をしようと思います。4年生になり学生は各研究室に配属となります。私はヒートパイプに関する研究を行っている伝熱工学の研究室になりました。この研究室には、10名の学部生と大学院生が1名の兵が揃っています。4つの研究テーマがあり、それぞれを2〜3人の学部生が担当しています。では、研究テーマを紹介します。
1.金網ウイックの最大毛細管圧力に及ぼす接触角の影響に関する研究
2.金網ウイックを有する伝熱面における沸騰限界熱流東に関する研究
3.円管内層流強制対流熱伝達の伝熱促進に関する研究
4.電気自動車の省エネルギー運転法
それでは、各テーマの概要を説明したいと思います。
 まず、金網ウイックの最大毛細管圧力に及ぼす接触角の影響に関する研究についてです。ヒートパイプの熱輸送限界を予測するためには、内部に設置するウイックの特性を精度良く予測する必要が有ります。金網ウイックは、作動流体の循環の駆動力となる毛細管圧力が大きいので、ヒートパイプのウイックに適しているのですが、構造が複雑なので、なかなか特性を予測できません。この研究は、金網1層の最大毛細管圧力を精度良く予測する手法を確立するために、まず最大毛細管圧力に及ぼす接触角の影響に関して詳細な実験的検討を行います。さらに、金網を重ねた場合の最大毛細管圧力に及ぼす接触角の影響について研究しています。(筆者からの一言、この研究は、細かい仕事が多くとても根気のいる研究だと思います。)
 次に、金網ウイックを有する伝熱面における沸騰限界熱流束に関する研究についてです。ウイックで沸騰が始めると、ウイックにできるメニスカスの形が壊れるので、毛細管圧力が小さくなります。また部分的に乾き上がったりするで作動流体の循環に悪影響を及ぼします。この研究では、沸騰を開始する限界熱流束に及ぼすウイック形状、接触角および発生毛細管圧力の影響を実験的に検討し、沸騰限界を予測する手法を確立します。(筆者からの一言、これは私の担当する研究でもありますが、今年から始めたので、まず実験装置作りを行いました。この原稿が掲載されるころには研究成果を出したいと思います。)
 円管内層流強制対流熱伝達の伝熱促進に関す研究は、円管内に束子状の伝熱促進体を挿入した場合の熱伝達率を実験的に求め、伝熱促進に及ぼす素線後流のカルマン渦の影響について検討する予定です。(筆者からの一言、この研究は、データを採るのに時間がかかってしまいます。)
 最後に、電気自動車の省エネルギー運転法に関する研究についてです。プロトタイプの電気自動車を作製し、宮城県菅生で行われたEV自動車レースこ参加しました。後期は来年のレースで上位入賞するために、モーター特性に基づいて省エネルギー運転手法を解析する予定です。(筆者らの一言、EV自動車レースに参加して初出場ながらオープンクラス30台中16位でした。)以上のような研究を私達は'生懸命頑張っています。
 現在、卒論中間発表の準備や学園祭展示のパネル作りで忙しい毎日です。これから、どんどん研究を進め、すばらしい卒業論文を書きたいと思っています。
 大学院に進学しますが、研究成果を国際学会で発表したいと思います。

我が大学のホームヘージアドレス
 http://www.hi-tech.ac.jp/
東北電気自動車懇談会 (EV電気自動車)
 http://village.infoweb.or.jp/~fvgg0760/


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