主査:川島 豪
神奈川工科大学
2025年は3回の研究会を開催しました.1回目は2月28日(金)に日本音響学会 騒音・振動研究委員会との共催により,東京都立産業技術研究センター東京イノベーションハブでハイブリッドにて,参加者72名(現地参加32名含む)で開催しました.午前中に試験設備の見学させていただき,午後から松下氏(竹中工務店)による「圧電素子を用いた建築物床の微振動制御技術に関する研究」,冨田先生(日大・理工)による「コンクリートスラブ及び乾式二重床上に施工した4.5畳の防振を考慮したフローリング及びカーペットによる床衝撃音対策」,Wan-Ho Cho氏(Korea Research Institute of Standards and Science)による「現在と未来の音響測定需要に対応するための効率的な測定標準の検討」,林氏(旭ビルウォール)による「長スパン外装アルミルーバーからの風切音・風振動の評価」,宮入氏(都産技研)による「ハンディファンの動作音を対象とした他者の存在が騒音の許容値に与える影響」,ハイブリッド終了後に北村先生(山梨大)による「マルチコプター型ドローン騒音による環境影響の予測」の6件の講演を聴講しました.最後に意見交換会を開催し,両研究会の交流を深めました.
2回目はIWEE翌日の7月22日(火)に,北見工業大学でハイブリッドにて,参加者20名(現地参加15名含む)で開催しました.お世話いただきました吉澤先生(北見工大)による「外乱に強い水中音響通信・測位システムの研究開発」,朝倉先生(東京理科大)による「超音波を用いた巣穴形態計測法の開発」,武藤氏(日立)による「音線法を用いた音響探知性能予測における 放射音線本数と受信音波再現精度の関係」の3件の話題提供を聴講した後,北見工業大学の特徴的な3つの研究室「冬季スポーツ科学研究推進センター実験室」,「氷海環境研究室」,「集積システム実験室(水中音響通信・測位実験用機器の展示)」を見学させていただきました.
3回目は11月28日(金)に栗田氏(日立)のご尽力により日立製作所笠戸事業所でハイブリッドにて,参加者25名(現地参加21名含む)で開催しました.川崎氏(日立)による「鉄道ビジネスのグローバル展開とDX」,朝比奈氏(鉄道総研)による「鉄道車両の車内騒音の伝搬経路・寄与度解析手法」,高石氏(JAXA)による「航空機騒音の低減について」の3件の講演を聴講した後,車両工場と歴史記念館を見学させていただき,最後に意見交換会を開催しました.
このように多くの情報交換が期待できる研究会です.皆様の積極的なご参加をお待ちしています.参加ご希望の方は長井主査(nagai.kenichiro@jaxa.jp),または武藤幹事(daisuke.muto.fd@hitachi.com)までご連絡ください.(研究会更新の申請に合わせて主査・幹事を交代させていただきました.)
主査:添田 晴生
大阪電気通信大学
2025年11月21日、NEE研究会第29回講演討論会を対面とオンラインのハイブリッド形式で開催した。NEE(Numerical Environmental Engineering)研究会は環境分野で数値計算を用いている研究者・技術者が幅広く集う場所の提供を目的として、年1回開催される研究会であるが、最近は、数値計算に限定せず、環境分野全般をテーマにして研究会を開催している。第29回研究会では「CO2の回収・貯蔵・活用技術」をテーマとし、大阪公立大学 人工光合成研究センター所長 天尾
豊教授、大気社 日野原昌信氏、ベジ・ファクトリー 大野 翔吾氏、関西電力 羽原 英史氏に講演をいただいた。天尾教授からは社会実装に向けた人工光合成技術について講演いただき、日野原氏、大野氏からは植物工場の取り組みとCO2分離活用の取り組みについて講演いただいた。最後に羽原氏からはCCS(CO2回収・貯留)の取り組みと国のCCSの社会実装に向けた検討状況について講演いただいた。今回の参加者は対面とオンライン合わせて50名程度であった。NEE研究会では今後も環境分野における講演を企画しており、多くの方の参加を歓迎いたします。NEE研究会のこれまでの活動については下記サイトで確認できます。
http://www.see.eng.osaka-u.ac.jp/seeea/seeea/NEE/J-NEE2.html
主査:榎木光治
電気通信大学
「サーモインフォマティクス研究会」は、エネルギーの最終形態である「熱」の有効利用に取り組み、エネルギー・環境問題の解決を目指した学術的研究や技術開発を、「情報学」との融合により革新的発展につなげることを目的に活動しています。本研究会は現在、主査の榎木、幹事の清雄一先生(電気通信大学)、大内崇史様(福岡県工業技術センター)、金城富宏様(JAXA)の4名体制で運営しています。
昨年度の活動実績として、9月上旬に開催した講演会についてご報告いたします。昨年9月2日(火)に第8回サーモインフォマティクス研究会を、電気通信大学での対面とZoomを用いたハイブリッド形式で2時間にわたり開催いたしました。当日は幹事を除く38名(うち現地参加2名)という多くの方々にご参加いただき、盛況のうちに終了いたしました。
本研究会では、以下の2名の方にご講演いただきました。
各講演後の総合討論では、一言様の発表に関して、実際の自然環境下におけるAI学習用データの収集手法や、異常気象発生時のモデル予測精度について活発な質疑が交わされました。また、大内様の発表に対しては、提案された逆距離加重補間法の複雑な境界形状への適用可能性や、計算コストと精度のトレードオフについて具体的な議論が展開されました。分野の垣根を越え、物理的知見と機械学習の融合に関する認識を共有する実りある時間となりました。
詳細は研究会ウェブサイト(https://www.thermoinformatics.lab.uec.ac.jp)をご参照ください。

図1 講師の一言 様(左側)と大内 様